有線放送大手のUSENがライブドアの全株を取得し完全子会社化する検討に入ったという記事。
株式交換で株式取得を行うようですが、企業結合会計基準が適用され当然パーチェス法が採用されます。その際おそらく問題となるのが、株主からの損害賠償請求について、引き当てするかどうかという点です。
株式交換の会計処理の際に引き当てしておけば、実際に賠償する場合の損失は計上されません(引き当ての見積もりが正しければ)。その代わり、(株式交換で交付する株の評価額は変わらないとして)のれんの金額は膨らむので、のれんの償却費が収益を圧迫します。
引き当てしなければ、その分のれんの計上は少なくてすみますが、実際に損害賠償を実施しなければならなくなると、損益計算書に損失が発生します。
USENのプレスリリース(PDFファイル)
「現状において具体的に決定された事実はございません」とあります。
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