文部科学省が、2050年の国内の大学入学者が42万人に減るという推計を、中央教育審議会の特別部会で発表したという記事。入学定員が現状を維持すると3割埋まらなくなるそうです。
「同省によると、推計の入学者数は国立社会保障・人口問題研究所が推測した将来の18歳人口に進学率を掛け、外国人留学生らの数を加えて出した。23年7月に公表した試算は「出生中位・死亡中位」で推計したが、最近の出生数の減少を踏まえて「出生低位・死亡低位」で試算し直した。
大学進学率は21年に54%で、40〜50年には60%程度に上昇すると試算。62万人だった入学者は30年には63万人となるが、35年には59万人、40年には45万人に減少する。同省担当者は「各大学が将来を見据えた計画を立て、実行する期間は残り10年程度しかない」と危機感をあらわにする。
さらに45年に43万人、50年には42万人まで落ち込む。23年度の定員(63万人)に対する定員充足率は50年には67%と7割を割ると想定。これまでは8割と見込んでいた。」
2050年の大学定員、3割埋まらず…推計し直しで状況の深刻化が判明(読売)
この会議資料のことでしょう。
高等教育の在り方に関する特別部会(第12回)配付資料(文部科学省)
(上記会議資料より)
このグラフを見ると、2035年から40年にかけて急激に減るようです。
大学進学者が減るということは、大学卒業者も減るということですから、ますます、人手不足は加速するのでしょう。もちろん、18歳人口全体が減るわけですから、大学だけでなく、高卒で就職する人も減るということになります。