大丸松坂屋百貨店の元従業員が、顧客38人に計約3億7000万円の架空請求を繰り返していたという記事。
「同社によると、元従業員は01年から「お得意様営業部」で外商を担当。架空請求は03年11月ごろから8年以上にわたり、宝飾品など391点に上る。代金は顧客の銀行口座からの自動引き落としだったため、元従業員は04年8月ごろから、商品が売れたと偽って店から持ち出し、348点を約8800万円で換金して穴埋めしていた。
不足した約2億8000万円を顧客2人の口座から引き落としたため、不審に思った顧客が昨年9月に同社に問い合わせて発覚した。」
架空売上を計上していれば、通常は売掛金として残ってしまうので発見されてしまいますが、今回のケースでは入金がなされていたので、会社側ではわからなかったのでしょう。少しぐらい水増し請求(過剰支払い)があっても気にしないような余裕のある顧客だからこそ成り立った不正といえます。
大丸松坂屋「元社員が顧客口座から不正引き落とし」 (日経)
「顧客との取引はすべて営業担当者個人に任されており、元社員は不正を隠蔽しようと、顧客あての請求書を破棄していたという。」
当社子会社の元従業員による不正行為に関するお知らせ(PDFファイル)
「本件による過年度の各事業年度の財務諸表に与える影響は限定的かつ軽微であるため、過年度財務諸表の訂正は必要ないものと考えております。」
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