会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

freeeがマネーフォワードを提訴、勘定科目の自動仕訳特許侵害で(TechCrunch Japanより)

freeeがマネーフォワードを提訴、勘定科目の自動仕訳特許侵害で

freeeが、同業のマネーフォワードを特許権侵害で訴えたという記事。

「クラウド会計を提供するfreeeが、同じく家計簿やクラウド会計を展開するマネーフォワードに対して特許権侵害を理由とした「MFクラウド会計」の差止請求訴訟を東京地方裁判所に提起したとことが明らかになった。freeeはマネーフォワードと協議を行ったものの進展が見られなかったことから止むを得ず今回の提訴に至ったとしている。」

勘定科目の自動仕訳に関する特許が問題になっているそうです。

「この特許は「会計処理装置、会計処理方法及び会計処理プログラム」と名付けられたもので請求範囲は広い。まず各種金融機関やクレジットカード会社などからスクレイピングしてきた取引情報について、そこに含まれる文字列などから対応テーブルに基いて仕訳項目を自動判別する機能が含まれる。ほかに、中小企業や個人利用者の利用実体に即した機能についても言及がある。具体的には、企業会計の原則である「発生主義」について、個人事業主などでは時期的制約が緩やかであるという実情に沿ったプログラムを提供するとしている。freeeは2016年に入ってからもAIを用いた精度の高い自動仕訳機能で特許を取得したとしていて、TechCrunch Japanでも6月に記事にしている。一方マネーフォワードは8月末に「機械学習を活用した勘定科目提案機能」を発表している。」

マネーフォワード「特許侵害の事実はない」--freeeが会計ソフトの機能で提訴(CNET)

「この件について、マネーフォワード広報部は、訴訟の提起を受けていることは事実とした上で「当社と致しましては、弁護士とも協議し、freee社の主張は失当であり、特許侵害の事実は一切ないものと判断しております。今後につきましては、裁判手続きの中で当社の主張を明らかにしていく予定です」とコメントしている。」

(補足)

金融庁の審議会では、2社とも仲良く参考人として説明しています。

金融審議会「金融制度ワーキング・グループ」(第4回)議事次第(金融庁)

金融機関と接続するAPI(Application Programming Interface)についてです。
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