金融庁は、「開示用電子情報処理組織による手続の特例等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(案)」等に対するパブリックコメントの結果を、2008年3月13日に公表しました。また、これらの内閣府令等は、同日付で公布されました。
XBRL導入に伴う技術的な取り決め事項が多いようですが、「勘定科目の取扱いに関するガイドライン」では、同じ内容の勘定科目はできるだけ統一しようという考え方で、具体的な指針が示されており、影響が大きいかもしれません。
その添付資料である「勘定科目標準化判断基準」では以下のようなルールを設けています。
1 単語の接続は「及び」で統一する。
2 「1年以内」は「1年内」に統一する。
3 「等」は「等」が付かない科目に統一する。
4 財務諸表等規則等の用語に準拠する。
5 販売用不動産関係は「販売用」に統一する。
6 流動資産の貸付金は「短期貸付金」に統一する。
7 言葉を区切る「・」はなしに統一する(単語の接続と判断される場合は、判断基準1を適用する。)。
8 引当金の戻入れは「戻入額」に統一する。
9 設備関連は「設備関係」に統一する。
10 固定資産の貸付金は「長期貸付金」に統一する。
11 貸借対照表で出現する「その他の投資等」は「投資その他の資産」に統一する。
12 「その他」の後に「の」を付ける。
13 ポイント関係は「ポイント」に統一する。
14 「役員退職慰労引当金」に統一する。
15 営業外収益において「受取~」と「~収入」の両方が共に一般的である場合は、「受取~」で統一する(「~収入」のみが一般的である場合を除く)。
16 ロイヤリティー関連は「ロイヤリティー」に統一する。
17 キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローの項目のうち資産の増減項目は、「~の増減額(△は増加)」とする負債の増減項目は、「~の増減額(△は減少)」とする。
18 キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローの項目のうち営業外・特別損益の調整項目は、「~損益(△は益)」とする。
19 キャッシュ・フロー計算書において、「~純減少」、「~純増加」は、「~純増減額(△は~)」で統一する。
「「等」は「等」が付かない科目に統一する」というのは、何でも「等」をつけたがるお役所から言われたくないという気もしますが・・・(そもそも財規も「財務諸表等規則」です)。
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