最近の監査人交代事例です(2024年11月22日発表分)。
1.スマートドライブ(東証グロース)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→トーマツ、の交代です。
「長年にわたって監査を継続していることから、会計監査人の交代により総合的に新たな視点での監査が必要と判断」したとのことです。
トーマツを選任した理由。
「有限責任監査法人トーマツの監査実績、専門性、独立性、監査の実施体制、品質、管理体制等を勘案して、当社グループの経営環境等を踏まえて検討した結果、当社グループの適正な監査に適任と考え、新たに同監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
「当社グループの経営環境等を踏まえて」というのがちょっと気になりますが...
現監査人の就任年は、2018年であり、それほど長くはありません。
2.ブリッジコンサルティンググループ(東証グロース)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
PwC Japan→あかり監査法人、の交代です。
「会計監査人の交代による新たな視点での監査や、当社の事業拡大に伴い監査時間が増加傾向にあり監査費用のさらなる上昇が見込まれること等を考慮し、当社の事業規模に適した監査体制と監査費用を総合的に検討した結果」とのことです。
あかり監査法人を選任した理由。
「監査等委員会があかり監査法人を会計監査人の候補とした理由は、同法人の品質管理体制、独立性、専門性、監査体制及び監査費用等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査が適切に行われることを確保する体制を整えており、会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2019 年です。
3.揚羽(東証グロース)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
東陽監査法人→シンシア監査法人、の交代です。
「当社の事業規模に適した監査対象と監査費用の相当性等について、他の会計監査人と比較検討」した結果とのことです。(「監査対応」が正?)
シンシア監査法人を選任した理由。
「当社の監査役会がシンシア監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、会計監査人に必要とされる専門性、独立性、適切性及び品質管理体制を具備し、当社の事業規模に適した効率的かつ効果的な監査業務の運営と新たな視点での監査が期待できること、及び、監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任と判断した為であります。」
現監査人の就任年は、2023 年であり、「新たな視点」が必要なほどの長さとは思えませんが...
4.アルファクス・フード・システム(東証グロース)
会計監査人の異動及び定款の一部変更に関するお知らせ(PDFファイル)
HLB Meisei 有限責任監査法人→監査法人やまぶき、の交代です。
「当社の事業規模や事業内容に適した監査対応と監査報酬等を検討した結果」とのことですが、HLB Meiseiから、更新を見合わせたいとの申出があったそうです。
「なお、2024 年 11 月 15 日に HLB Meisei 有限責任監査法人からも翌事業年度の更新を見合わせたい旨とともに、「本申し出の時期が遅くなってしまったため、後任監査人がどうしても見つからない場合には、ご相談に応じる用意はあります。」という申し出があり、本日の監査等委員会において検討した結果、監査法人やまぶきを会計監査人として、選任することといたしました。」
監査法人やまぶきを選任した理由。
「監査等委員会が監査法人やまぶきを会計監査人の候補者とした理由は、同法人の品質管理体制、独立性、専門性、監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2021 年です。