令和6年公認会計士試験の合格発表が、2024年11月15日に行われました。
合格者は、1,603 人(対前年比 59人増) (男性 1,244 人 女性 359 人 女性比率 22.4%)、合格率 7.4%(前年は7.6%)。
合格者女性比率は、ほぼ横ばいです(前年は22.3%)。
願書提出者数は、21,573 人(男性 15,752 人 女性 5,821 人 女性比率 27.0%)。第Ⅰ回短答式試験、第Ⅱ回短答式試験のいずれにも願書を提出した受験者を名寄せして集計した人数です。前年度の願書提出者数は20,317 人であり、6%ほど増えています。
合格者の平均年齢は 24.6 歳、最高年齢は 54 歳、最低年齢は 17 歳。
合格者数と合格率の推移は以下のとおり(公認会計士・監査審査会資料より)。
出題趣旨も公表されています。
関連報道。
【速報】会計士試験の合格者は1,603名!令和6年(2024年)公認会計士試験合格発表とその考察・まとめ(公認会計士ナビ)
「業界を見渡してみると、法人や部署によって多少の違いはありつつも、全体としては中小~大手まで監査法人の人手不足が大きく緩和されている印象はあまりなく、業界全体で採用ニーズが高い状況にはありそうです。
一方で、今年は合格者数が1,600名を超える状況となっています。BIG4監査法人の定期採用(論文式試験の合格者採用)の総数は、4法人合わせて1,200名程度が上限ではないかと推測されるため、合格者の8割がBIG4監査法人への就職を希望すると、その時点で採用枠を超えてしまう可能性がありそうです。
ここ約10年は、就職活動をする合格者のほうが有利な売り手市場が加速していましたが、BIG4監査法人への就職に関しては、そろそろ分水嶺に差し掛かっているのかもしれません。」