東京福祉大学を運営する「茶屋四郎次郎記念学園」という学校法人の元総務課長が、計1億1200万円を着服していたという記事。
「関係者によると、元課長は2012年4月、学園の定期預金1億円を無断で解約し、普通預金口座に入金。計45回にわたり全額を引き出して私的に使ったという。このほか、不動産関連の資金約1200万円も着服したという。13年4月に学園が預金残高を確認した際に発覚。元課長は学園側に私的流用は認めたものの、使い道については黙秘し、返済する意思は示さなかった。・・・」
定期預金1億円をそのまま着服すると、さすがに目立つので、いったん普通預金に振り替えて、少しずつ出金したのでしょう。
また、2014年4月から不正が始まり、2013年4月に発覚したとのことなので、2013年3月期の決算は横領を反映した正しい預金残高のものだったのでしょう(損失をどのような費目で処理したのかはわかりませんが)。
学校法人は3月決算なので、監査では、銀行に対する残高確認などの作業をやっている時期だと思われますが、手続に不備のないようにしたいものです。
本学職員による横領事件について(東京福祉大学)
文部科学省には報告済みとのことです。
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