会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

西武鉄道、約46億円支払い確定 虚偽記載巡る株主訴訟(朝日より)

西武鉄道、約46億円支払い確定 虚偽記載巡る株主訴訟

西武鉄道の虚偽記載事件で、株主が損賠賠償を求めていた裁判で、判決が確定したという記事。

「西武鉄道が2004年に有価証券報告書の虚偽記載を公表した問題をめぐり、株価が下がり損害を受けたとして、株主が計約370億円の賠償を求めた4件の訴訟で、同社側に計約46億円の支払いを命じた二審・東京高裁判決が確定した。

 最高裁第二小法廷(鬼丸かおる裁判長)が22日付の決定で、個人株主や機関投資家と、西武鉄道側の上告をそれぞれ退けた。高裁は株価下落分の10~15%を損害と認定していた。」

訴訟が続いているのがまだ1件あるそうです。

西武鉄道の場合は、虚偽記載といっても粉飾決算ではなく、親会社の持分比率の記載をごまかして、上場廃止を免れていたというものだったと思います。この事件のため、J-SOXの対象範囲は、財務諸表(=財務諸表監査の範囲)と一致しなくなってしまいました。

株価下落訴訟:西武の46億円賠償確定…双方の上告棄却(毎日)

「最高裁は2011年9月、「株の取得額と売却額の差額から、虚偽記載と無関係な下落額を差し引いた額を損害とする」との基準を示し、4件の2審判決を破棄。差し戻し控訴審で東京高裁が損害額を算定し直していた。」

粉飾決算でなく、また、大株主がほとんどを保有していた西武鉄道ですら46億円ですから、東芝の場合は・・・。
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