4日に初公判が開かれるライブドア事件の堀江前社長の裁判の記事。
記事によれば「最も重要な争点が、粉飾決算に使われたとされる投資事業組合の実態だ」そうですが、これは会計用語で言い換えれば、投資事業組合を連結に含めるかどうかという論点です。連結範囲に含むべきだったとすれば、組合がライブドアの企業買収に絡んで得た利益(ボロ会社をキャッシュで安く買って、高い時価のライブドア株と交換し、それを市場で売却して得た利益)は、連結損益計算書には計上できません。
ライブドアが子会社を通じて投資事業組合を「支配」していたのはほぼたしかなようですが、現行会計基準では支配していても連結しないことが認められる抜け穴があります(特別目的会社や投資育成目的の取得の場合など)。
裁判でどこまでこうした細かい会計基準の話が出てくるのかわかりませんが、注目したいと思います。
ライブドア事件 堀江被告あす初公判 “孤立無援”なお強気
ライブドア:堀江前社長、4日初公判「ボクサーの心境…」
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