4日に初公判が開かれるライブドア事件の堀江前社長の裁判の記事。
記事によれば「最も重要な争点が、粉飾決算に使われたとされる投資事業組合の実態だ」そうですが、これは会計用語で言い換えれば、投資事業組合を連結に含めるかどうかという論点です。連結範囲に含むべきだったとすれば、組合がライブドアの企業買収に絡んで得た利益(ボロ会社をキャッシュで安く買って、高い時価のライブドア株と交換し、それを市場で売却して得た利益)は、連結損益計算書には計上できません。
ライブドアが子会社を通じて投資事業組合を「支配」していたのはほぼたしかなようですが、現行会計基準では支配していても連結しないことが認められる抜け穴があります(特別目的会社や投資育成目的の取得の場合など)。
裁判でどこまでこうした細かい会計基準の話が出てくるのかわかりませんが、注目したいと思います。
ライブドア事件 堀江被告あす初公判 “孤立無援”なお強気
ライブドア:堀江前社長、4日初公判「ボクサーの心境…」
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(一部役員の経費不適切使用)(nmsホールディングス)
2025年4月期半期報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出のお知らせ(循環取引疑惑判明)(ナ・デックス)
損保ジャパンの代理店元募集人、8000万円詐取疑い(日経より)
過年度決算の訂正による過年度売上高への影響に関するお知らせ(各売上高の訂正による減少額を累計した金額は概算で▲45 億円程度)(アドバ ンスクリエイト)
第三者委員会設置のお知らせ...(携帯電話契約における顧客への還元(キャッシュ・バック)に係る会計処理など調査)(トーシンホールディングス)
当社グループにおける雇用調整助成金の受給に関する調査について(続報)(エイチ・アイ・エス)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事