会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

金融庁、損保7社に報告命令へ ビッグモーター保険金不正問題で(東京新聞より)

金融庁、損保7社に報告命令へ ビッグモーター保険金不正問題で(共同通信配信)

金融庁が、ビッグモーターの保険金不正請求問題を巡り、同社と損害保険7社に報告徴求命令を出す方針だという記事。

「ビッグモーターは保険代理店として各社の自動車保険を取り扱っている。金融庁は同日、関東財務局を通じてビッグモーター役員に保険代理店業務について任意の聴取を実施した。外部弁護士の報告書によると、同社は取締役会を開いていないなど企業統治体制に問題があり、金融庁は保険代理店業務の実態について報告を求める。

報告徴求命令を受ける大手4社は損保ジャパンのほか三井住友海上火災保険東京海上日動火災保険あいおいニッセイ同和損害保険。損保ジャパンはビッグモーターに37人の出向者を出していた。

中堅3社は共栄火災海上保険とAIG損害保険、日新火災海上保険。」

不正請求や、不正請求を許すような管理体制は、損保会社にとって、マイナスになる状況であり、損保会社は被害者であるはずなのですが、契約獲得の方が優先されていたということなのでしょうか(保険金支払い増加分より契約獲得による追加的利益の方が大きかった?)。

「客のサインを勝手に代筆」「タダで仕事しろ」新証言続々 TBS経済部長が解説・保険会社とビッグモーターに“共犯関係”なかったか金融庁が調査へ【news23】(TBS)

「ビッグモーターを巡っては、NEWS23の取材で保険契約の際のずさんな対応も明らかになっています。元店長が明かしたのは、ビッグモーターの社員による保険の契約書類の代筆です。

ビッグモーター 元店長
「お客さんの自署が必要な物に対して、営業が代筆している」

契約書類に客のサインを勝手に書いて損保会社に提出するケースがあったというのです。損保会社と客が連絡を取ったことで代筆が発覚したといいます。」

「山本恵里伽キャスター:
では改めて、ビッグモーターと損害保険会社との関係性について見ていきたいと思います。
損害保険会社は、契約者であるお客様に対して、ビッグモーターで修理できますよ、というふうに優良企業として紹介をします。一方のビッグモーターはと言いますと、車を販売する際にお客さんに保険を紹介するわけですが、よりビッグモーターを紹介してくれた損害保険会社を優先的にお客さんに勧めていたということです。

実際、ビッグモーターの経営計画書を見てみても、こうした文言が書かれているんです。「自動車保険を経営の柱に」ということで、力を入れていたということがうかがえるんですね。

小川キャスター:
ビッグモーターには損保会社の保険金で修理費用が入る。そして、損保会社としては紹介してもらうことでより多くの契約が結べて収入増に繋がる、といういわばウィンウィンの関係が成り立っていたということですか。

TBS経済部 木戸誠人 部長:
そうなんですね。ビッグモーターと損保会社は持ちつ持たれつの関係だったと言えます。とりわけ損保ジャパンは、以前ビッグモーターの大株主だったこともあり、保険会社としてビッグモーターと深い付き合いを続けてきました。」

損保会社の悪事も、これからいろいろ出てきそうです。

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