東証2部上場のマンション分譲会社ニチモが、民事再生法の適用を申請し、受理されたという記事。負債総額は757億円。
「バブル期には拡大路線をとったため、03年に債務超過に陥った。04年に東証2部に降格し、金融機関の支援を受けて再建中だった。 」
「近年のマンション好況で、不動産ファンドへのマンション一棟売りなどを手がけ業績は好調だった。しかし、一昨年夏の米国発のサブプライムローン問題の表面化以降、物件の売却が出来なくなった。」
民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ(09年2月13日)(PDFファイル)
「近年の建築資材の高騰や平成19 年夏頃からのサブプライムローン問題に端を発した金融情勢の悪化により、不動産市況も急激に悪化し、分譲マンションの販売戸数の大幅減少、販売価格の下落、共同事業者の倒産による工期の遅れなどが発生し、また、これらに対処するために予定価格を下回る価格でのたな卸資産売却等を余儀なくされるなど、当社の収益悪化、資金繰りの逼迫等は避けられないものとなりました。」
これにより、08年9月期と、09年9月期第一四半期(08/12)で、巨額の損失を計上しています。
有価証券報告書に記載する「継続企業の前提に関する事項の注記」に関するお知らせ(08年12月25日)(PDFファイル)
借入金の返済期限を超過していること(ただし、金融機関との間で延期の合意あり)を、昨年12月に公表しています。
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