会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

当社連結子会社におけるマーケティング費の過少計上の疑いに関するお知らせ(累計で約660百万円の費用の過少計上となっている可能性)(MTG)

当社連結子会社におけるマーケティング費の過少計上の疑いに関するお知らせ(PDFファイル)

MTG(東証グロース)のプレスリリース(2024年12月12日)。

M’sエージェンシーという連結子会社(広告代理業、広告に関する企画・制作が主な事業内容)において、マーケティング費の過少計上の疑いがあるとのことです。

「本年12月上旬、当社の連結子会社である株式会社M’sエージェンシーにおいて、主に2024年9月期中広告に関連する仕入計上に関する書類の改ざん等により、費用の計上年度のズレもしくは未計上が発生している疑いがあることが判明いたしました。その範囲や影響金額については、今後調査いたしますが、現時点で判明している範囲では累計で約660百万円の費用の過少計上となっている可能性があります。」

調査委員会を立ち上げて調べるそうです。

同社は9月決算で、2024年9月期の決算発表は先月11日に済んでいます。

2024年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(PDFファイル)

営業利益が40億円弱ですから、もし660百万円の費用計上もれがあったのなら、無視はできないでしょう。

なお、来期から会計監査人が交代予定だったようです。

公認会計士等の異動に関するお知らせ(2024年11月21日)(PDFファイル) 

PwC Japan有限責任監査法人→mc21監査法人、の交代ですが、この問題が決着するまで、PwCは抜けられないでしょう。

後任監査人からすれば、交代前に発見されてよかったといえそうです。

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