会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「新国立」建設費2500億か、計画から大幅増(読売より)

「新国立」建設費2500億か、計画から大幅増

東京五輪のメイン競技場となる新国立競技場の建設費が、2500億円程度に膨らむという記事。

現行計画の約1625億円から大幅増となり、文部科学省などは、開閉式屋根の設置先送りや可動式観客席の仮設化などで、費用圧縮と工期短縮を図るが、財源確保などで大きな難題を抱えることになった。」

「事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は昨年10月、プロポーザル方式により、新競技場の本体部分は大成建設、屋根部分は竹中工務店を施工予定者とすることを決めた。

政府関係者によると、両社は現行デザイン案を基に建設費の積算をやり直し、3000億円超とする見積もりをJSCに提出したという。・・・」

ということで、不確実な将来のコストダウンを除外すると、現時点での見積りは3000億円超ということになります。

これを2500億円にしようというのですから、施行者(大成建設や竹中工務店はいまさら逃げられない?)も差額の一部は負担するのでしょう。利益(5%として150億円、10%として300億円)の範囲で収まればよいのでしょうが、なかなか難しいかもしれません。両社の監査人は、よく見ないといけないでしょう。

読売の記事によれば、工事契約は6月中の予定だそうです。

新国立競技場:開閉式屋根見直しの代替案 建築家グループ(毎日)

「建築家グループは、文科省の変更案でも建設費は2700億円を超え、後から可動式屋根を設置すれば、更に建設費300億円がかかると試算。開閉式屋根と、その荷重を支える「キールアーチ」と呼ばれる2本の弓状の構造物(長さ約370メートル、高さ70メートル)を建設せず、屋根は客席のみを覆う形にした代替案を提案した。さらに2万席を仮設とすれば、合わせて約1000億円のコスト削減となると説明した。」

一納税者としては、できるだけ安く上げてほしいものです。

【舛添都知事日記】新国立競技場問題の経緯と惨状---透明性と公平性を確保して国民的合意を!(現代ビジネス)

「建設に関係する建設業者によれば、2,500億円でも整備は足りず、それでも低コストで建設せよと言うのならば、みすぼらしいものしかできないという。」
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