会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

IASB publishes IFRS for SMEs

IASB publishes IFRS for SMEs

IASBは、中小企業向けのIFRS(IFRS for SMEs)を2009年7月9日に公表しました。

IFRS for SMEsは国際財務報告基準を中小企業向けに簡素化したものです。企業の負担軽減のため、基準の見直しは3年に1度に限定するそうです。

IFRS for SMEsは完全版IFRSとは別の基準体系なので、IFRSを導入していない国でも利用可能です。

以下の点で簡素化しているそうです。

The IFRS for SMEs contains five types of simplifications of full IFRSs:

・some topics in IFRSs are omitted because they are not relevant to typical SMEs
(典型的な中小企業には関係のない項目を省略)

・some accounting policy options in full IFRSs are not allowed because a more simplified method is available to SMEs
(完全版IFRSにおける会計方針の選択肢のいくつかを認めない。)

・simplification of many of the recognition and measurement principles that are in full IFRSs
(完全版IFRSにおける認識・測定基準の多くを簡素化)

・substantially fewer disclosures
(開示の大幅な削減)

・simplified redrafting
(基準の文言の簡素化)

完全版との差異はたくさんありますが、完全版と異なり、のれんの償却を求めている点が注目されます。耐用年数を信頼性を持って見積もることができない場合は10年を使うことになっています。

基準自体はこちらのページ↓から入手できます。ページ下部の四角で囲まれたInternational Financial Reporting Standard for Small and Medium-sized Entities
(IFRS for SMEs)に基準や、開示チェックリストへのリンクがあります(ただしダウンロードには無料登録が必要)。基準書自体は約230ページありますが、これで完結しているとすれば、それほど大変なボリュームとはいえないでしょう。
Access IFRS for SMEs and related material
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