フジ・メディア・ホールディングスがライブドアに対し、約３４５億円の損害賠償を求めた民事訴訟は、ライブドアがフジＭＨＤに約３１０億円の賠償金を支払うことで、和解が成立したという記事。
「フジは、平成１７年にライブドアの第三者割当増資に応じ、当時の発行済み株式の約１２・７％を計約４４０億円で取得。しかし翌１８年１月、ライブドアが関連会社の株価つり上げを目的に会社買収発表などで虚偽事実を公表したなどとして、証取法違反で摘発され、堀江社長（当時）も逮捕されて、ライブドア株は大暴落した。フジは同年３月に株式を売却したが、売却金額は約９５億円にとどまり、取得金額との差額約３４５億円の賠償をライブドアに求めていた。」
新興企業の大規模な粉飾事件では、会社の破綻に行き着くのが通例ですが、ライブドアの場合、事件から３年経っても、３００億円以上の賠償金を支払える体力が残っていたわけです（支払の見込みがなければフジテレビも特別利益には計上できません）。
これも、ライブドアの粉飾が、自己株式の売却益を利益計上していたというＰＬの粉飾であって、純資産にはほとんど影響がなかったからでしょう。
和解による訴訟の解決のお知らせ（ＰＤＦファイル）
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