ソフトバンクグループが巨額投資している米ウィーワークの創立から現在までの経緯をまとめた動画。日本語字幕がついています。5分ほどのものです。
「企業価値が470億ドルに上り、ベンチャーキャピタル世界の人気者だった米ウィーワークは、1年足らずのうちに資金枯渇回避のため80億ドルの緊急注入を必要とする会社になった。その繁栄と転落を、アダム・ニューマン前最高経営責任者(CEO)の過去の発言も交えて動画で振り返る。ブルームバーグ記者のエレン・ユエ、シーラ・オヴィド、ジリアン・タンによるリポート。」
この動画をみても、少しおしゃれな不動産賃貸業者にしか見えないのですが...。
日本語字幕なし(英語字幕付き)の完全版はこちら。13分ほどのものです。
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The Spectacular Rise and Fall of WeWork
与えすぎたカネ。なぜソフトバンクの投資先はことごとく歪むのか(MAG2)
「WeWorkの上場失敗で大きな損失を計上せざるを得なくなったソフトバンクですが、このNew York Timesの記事は、それとは少し異なる面から、ソフトバンクのビジョンファンドの問題点を鋭く指摘しています。
ソフトバンクは、WeWork以外にもUber(ライドシェアリング)、Oyo(ホテル)、Didi Chuxing(ライドシェアリング)、Ele.me(フード・デリバリ)、Manbbang(ロジスティックス)などに大量の投資を行なっていますが、それらの多くに共通するのは、Uberの様に個人事業者を束ねてサービスを提供するスタイルの、ギグ・エコノミーと呼ばれるビジネス・スタイルです。
この手のビジネスを立ち上げるためには、サービスの提供者と顧客の両方が必要です。これらの企業は、ソフトバンクからの豊富な資金を活用して、サービスの提供者にはインセンティブ(収入保障など)を、顧客に対しては大幅な割引を提供することにより、一気にビジネスを立ち上げる、という手法でシェアを一気に拡大しています。
しかし、そんな赤字垂れ流しの戦略はいつまでも続けられる訳がなく、どこかで破綻してしまうのです。WeWorkの場合は、破綻前に上場を試みたものの、上場目論見書を丁寧に読んだ投資家たちが、そのビジネスモデルの根本的な問題点を指摘したため、上場が出来なくなってしまったのです。
中小のホテルを束ねて共通の予約システムを提供するOyoも、破綻に向かってまっしぐらに進んでおり、その結果としてOyoに参加したホテルのオーナーたちが、多大な損失を被ることになっているそうです。
同じ様な歪みは、ソフトバンクが資金を提供したほとんど全ての企業で発生しており、この記事は、その原因がソフトバンクからの「潤沢すぎる資金」にあると指摘しているのです。」
紹介されているNew York Timesの記事原文。
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The SoftBank Effect: How $100 Billion Left Workers in a Hole(NYT)
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