大手ゼネコンの“赤字受注”を取り上げた記事。
記事によれば、東京・大手町の日本経団連などの新築ビル工事は、清水建設と鹿島が予想額を1割以上も下回る破格値で受注し、大阪駅北地区再開発でも、デベロッパーが高値で土地を落札したため、建設工事を請け負う見込みの大林組に対しては「土地が高すぎた分、建設費は相当たたかれるだろう」(他のゼネコン幹部)と同情の声が挙がっているそうです。
受注損失引当金のことにもふれており、会社とも一応引当金自体は計上しているようですが、本当に各社28億円~84億円程度ですむのでしょうか。特に大手町の工事を破格値で受注したという清水と鹿島は比較的小さな金額しか引き当てていません。今回の受注が大きな赤字工事なら、後発事象として中間決算に織り込まなければならないという話にもなります。
もっとも元請けで発生する赤字は、下請けにお裾分けされるので、ゼネコンだけでなく、協力業者も引き当てする必要が出てきます。
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