会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日本取引所CEO「東芝審査、相当の時間かかる」

日本取引所CEO「東芝審査、相当の時間かかる」

日本取引所のCEOが記者会見で、東芝を特設注意銘柄から外すかどうかの審査には相当の時間がかかると述べたという記事。

「日本取引所グループの清田瞭グループ最高経営責任者(CEO)は27日の定例記者会見で、経営難に陥っている東芝の内部管理体制の審査について「米国の原子力事業で起きた減損損失計上やそれに絡んだ内部告発など問題点は多い。改善状況を調べて結論を出すには相当の時間がかかる」と懸念を示した。」

「東芝は17年3月末に債務超過を解消できない見通し。さらに巨額減損の推計作業中に一部経営陣から強い圧力があったとされ、清田氏は「あれほど歴史ある巨大な名門企業が上場廃止リスクを抱えている事態を大変憂慮している」と厳しく批判した。」

大きな損失を出すということだけであれば、内部管理に問題があるとはならないと思いますが、経営者から不当な圧力がかけられていたとすると、簡単に認めるわけにはいかないでしょう。

東芝の内部通報への対応も上場維持の判断材料に(NHK)

「東芝は今月14日、原子力事業の損失の処理をめぐる内部通報があったことを理由に、決算発表を延期する事態となりました。

これについて、日本取引所グループの清田最高経営責任者は27日の記者会見で、「内部管理の問題そのものであり、審査をきちんと行う」と述べ、内部通報の内容やその後の会社の対応が、東芝の株式上場を維持するかどうかの判断材料になるという考えを示しました。

また、東芝が今後、決算の内容などをまとめて国に提出する四半期報告書期限までに提出できなかったり、内部管理の改善が不十分と判断された場合には上場廃止になるとしたうえで、「仮に上場廃止となれば、19万人いる従業員や取引先の企業、それに株主への影響が大きいだけに、憂慮して見守っている」と述べました。」

2部降格はほぼ確定のようですが...

東芝、東証2部降格が秒読み。同じ道をたどった企業は(ニュースイッチ)

「2007年以降に2部降格になった企業をみると、債務超過がほとんどだ。電機大手ではシャープも昨年に降格している。両社は創業100年以上の歴史を誇る名門。2007年に実は両社は液晶パネルと半導体分野で戦略提携を発表している。

当時の東芝の西田厚聡社長とシャープの片山幹雄社長が華々しく記者会見を開き、「強いもの同士が組んでいくのは必然」と語っていた。」
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