コニカミノルタホールディングス傘下の販売会社元社員が、架空の受注書を作成して不正に仕入れたパソコン数億円分を質店で換金し、一部を着服していた疑いがあるという記事。
「同社によると、元社員は福岡直販事業部で法人向けの複写機やパソコン販売を担当。平成18年12月から今年7月までの間、実際には取引のない法人名を記載した架空の受注書を作成し、仕入れたパソコンを質店に持ち込み換金していたとしている。」
内部統制的には販売サイクルの出発点である受注のところでコントロールが利かなかったということでしょう。出発点で虚偽の情報が登録されてしまうと、それに基づいて商品の出荷まで行われ、売掛金の回収で問題が生じるまで、発見されないということになります。自転車操業的に、換金した金の一部を売掛金の回収に充当すれば、債権が滞留していないように見えるので発見はさらに遅れることになります。
不正とは直接関係はありませんが、この販売会社の資本金をみると、4億9,750万円という法定監査が不要なぎりぎりの金額となっています。
着服:コニカミノルタ子会社の元社員が1億円 架空取引で
「仕入れ先への代金の支払日が近づくと、別の法人との架空受注書を作成して同様の手口で現金化し、穴埋めしていた。」
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