金融庁の証券取引等監視委員会は、モジュレ株式会社に係る有価証券報告書等の虚偽記載について検査した結果、法令違反の事実が認められたとして、2010年3月12日付で、課徴金納付命令発出の勧告を行いました。
平成20年5月期から平成21年8月第1四半期までの有価証券報告書や四半期報告書において、貸倒引当金の過少計上等があったとされています。
課徴金の金額は9百万円です。
証券等監視委:IT関連会社に虚偽記載の疑いで課徴金勧告
「コンピューターサーバー購入代金の中に、本来は貸付金として処理すべきものを含めて水増しし、貸し倒れ引当金を少なく計上したという。」
単純な引当金不足ではないのでしょう。
外部調査委員会の調査報告及び過年度決算の訂正について(PDFファイル)
調査報告要旨に訂正の内容が出ています。
まず、大型コンピュータの取得代金の中に役員への資金提供とみられる部分があり、それを役員貸付金に訂正したとのことです。(単なる横領では?)
その他、別のコンピュータ取得代金の中にも、取引先への資金援助とみられる部分があったため、それも修正しています(「当該資産が市場における実勢価格よりも高い不相当な価格で売買され、仕入先であるM社に多額の利益が生じている」とされています)。
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