会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

企業の守護神「IRジャパン」は市場と投資家の不信から脱却できるか(現代ビジネスより)

副社長がインサイダー疑惑で辞任…企業の守護神「IRジャパン」は市場と投資家の不信から脱却できるか

副社長にインサイダー取引疑惑が生じ、証券取引等監視委員会の強制調査まで行われたアイ・アールジャパンを取り上げた記事。

具体的にはどのようなインサイダー取引だったのか...

「問題となったのは、IRジャパンが21年4月16日に公表した業績下方修正である。

《売上高は8%増の82億円、営業利益は13%増の40億円とそれぞれ14億円、6億円下方修正した》(日本経済新聞)」

「この重要事実を知った栗尾氏の知人2人が、下方修正発表前にIRジャパン株を売却。損失を回避したわけだが、証券監視委は飲食を共にするなど個人的交際を続けてきた知人2人が、栗尾氏の情報をもとに株を売却した疑いを強めている。」

この記事が引用しているダイヤモンドオンラインによると、インサイダー取引疑惑だけでなく、業績修正の開示にも問題があるそうです。

「インサイダー取引と同時に「業績予想の不適切開示」が報道されたからである。

『ダイヤモンドオンライン』(6月6日配信)は、次のように書いた。

《そして同年(21年)12月末。幹部のみが出席して開かれる会議で、ある数字が示された。グループの通期売り上げ見通しとして資料に記載された数字は、95億4600万円──。5月に公表している通期予想120億円に対し、20%以上の下振れだった》

同誌は、業績予想修正の開示義務違反だとして追及した。予想売上高にプラスマイナス10%以上の差異が生じたら、直ちに開示しなければならないからだ。」

「インサイダー取引疑惑と適時開示の適正性については、現在、調査委員会が調査中で8月中をメドに公表するという。そのため、筆者の問い合わせに対し、IRジャパンの担当者は「調査委員会の調査結果や提言内容も踏まえ、コンプライアンス、ガバナンスも含め、必要な改善策を早期に実施します」と丁寧に答えた。」

たしかに、今年の3月30日まで、予想の修正は行われなかったようです。しかも、前回予想と比べ、売上は3割、利益は4割も減っています。年度末ぎりぎりになるまで、売上3割減がわからなかったはずはありません。

業績予想の修正に関するお知らせ(2022 年3月 30 日)(PDFファイル)


(上記プレスリリースより)

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