四半期開示見直しに関する解説記事。野村総研の主席研究員(情報漏洩で公認会計士・監査審査会の委員になりそこねた人)が書いています。
たぶん、企業側の主張や監査人の感覚からは少しずれているのでしょうが、投資家サイドからすれば、こういう見方になるのでしょう。
いくつか論点を挙げていますが、そのうちの一部。
「第二に、 四半期決算短信における開示の内容である。これまで四半期決算短信と四半期報告書の重複を解消する観点から、前者の簡素化が志向されてきた。しかし、後者が廃止されるとなれば、四半期決算短信は四半期報告書に代わるものとして、むしろ内容の充実を図ることが必要となる。」
「第三に、監査のあり方である。現在、四半期報告書については独立の監査人によって監査に準じたレビューが 行われている。四半期決算短信にはそうした制度は設けられていないが、 開示情報の信頼性確保という観点から は、新たに四半期レビューの義務づけを検討する必要があるだろう。」
上記解説記事でふれていない論点として、第2四半期(半期)をどうするのかというのもあります。
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