会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ESGマネー 証取競う 企業に情報開示義務付け拡大(日経より)

ESGマネー 証取競う 企業に情報開示義務付け拡大 3400兆円取り込み急ぐ(記事冒頭のみ)

海外の証券取引所で、ESG情報の開示を義務づけたり、ESG関連の金融商品(デリバティブ)の取引をはじめたりといった動きがあるという記事。

「世界の取引所がESG(環境・社会・企業統治)マネーの取り込みに躍起になっている。カタールやフィリピンの証券取引所が上場企業へのESG情報の開示を義務付けるほか、ESG関連の金融商品の取り扱いを拡充する動きも広がる。」

カタールとフィリピンの他、香港証券取引所、ドイツ取引所、シカゴ・マーカンタイル取引所の例を紹介しています。

「世界の90の取引所が参加する「持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブ」によると、ESG報告書の提出を求める取引所は45。上場ルールに組み込んでいる取引所も24にのぼるという。」

「世界持続的投資連合(GSIA)によると、世界のESG投資額は18年初に約31兆ドルと16年比で34%増加した。」

こういう記事が出るということは、日本の取引所でもESG情報義務づけをやりたいということなのでしょうか。

環境重視なら、巨大石油企業の上場は断らないといけないはずですが、銀行や取引所はさかんに誘致しているのでは...

世界最大のサウジアラムコIPOに批判「世界最大の環境汚染企業に巨額資金」(Newsweek)

「サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコのIPO(新規株式公開)が、思わぬところから水を差される事態となっている。IPOに参入する銀行が、環境運動家から批判を浴びているのだ。

サウジアラビアは4日、アラムコの株式上場を承認。同社が世界最大の上場企業になるのを前に、環境運動家はこのIPOに参入すれば気候変動の悪化に加担することになると主張している。」

「IPOに参入する大手国際銀行は、自社サイトで気候変動問題への取り組みをアピールしている。それは口先だけなのか――上場時に飛び交うのは祝辞だけではなさそうだ。」

反対派のジャーナリストを切り刻んで殺してしまうような強権国家が支配する会社ですから、「E」だけでなく「S」や「G」の面からも問題でしょう。
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