長野県の県食品健康保険組合と県食品厚生年金基金の資金が流用されていたという記事。健保組合は10年間余で約3億5千万円、年金基金は約3300万円の流用があったそうです。
「発表によると、流用はいずれも健保組合と厚年基金の常務理事を兼ねていた男性(71)が関与。厚生労働省関東信越厚生局(さいたま市)の実地監査で不正経理が発覚し、常務理事は2月15日付で解任された。元常務理事は3月13日に死亡しており、刑事告訴はしないとしている。
健保組合と厚年基金は、不正経理の発覚後、1月から公認会計士や弁護士の協力で事実関係を調査。その結果、元常務理事が健保組合と厚年基金の職員の給与を水増し請求するなどし、同じ場所に事務所があり、元常務理事が関与する「県福祉事業協同組合」と「松本保障保険事務所」の職員給与などの支払いに流用していたことが判明したという。
保存された資料から確認できた流用の総額は、2006年4月から16年11月までの10年間余で健保組合分が約3億5千万円、厚年基金分が約3300万円としている。」
私的流用かどうかは記事ではよくわかりませんが、いくつもの団体の資金を動かせる立場を兼任していて、やりくりをしていたようです。
元理事が3億8700万円流用=長野県食品健保組合など(時事)
「同基金などによると、男性は両団体の職員への給与支払額を水増しし、浮かせた金を自身が専務理事を務める県福祉事業協同組合の職員給与などに充てていた。同組合は福利厚生のために建築したマンションの費用などで資金不足に陥っていたという。
また、約2億円は男性から同組合への貸付金の返済名目で男性に渡っていた。」
元常務が不正経理3億8700万円 長野県食品健保など(朝日)
「元常務理事が職員の人件費を実際より多く計上し、関連の協同組合への自らの貸付金の回収に充てるなどしていたという。」
「元常務理事は2月に解任され、今月13日に死亡した。家族の説明によると、脳梗塞(こうそく)という。組合と基金は親族への損害賠償請求も検討している。」
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