12月8日開催予定の「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」の資料が公表されています。
それによると、「コロナ後の企業の変革に向けた取締役会の機能発揮及び企業の中核人材の多様性の確保」という意見書の案が検討されるようです。
全3ページの短いものです。
取締役会の機能発揮は、「取締役の知識・経験・能力、さらには就任年数に関する適切な組み合わせの確保」、プライム市場(仮称)の上場企業に対し「独立社外取締役の3分の1以上の選任を求めるべき」、「事業戦略に照らして取締役会が備えるべきスキルを特定し、その上で、各取締役の有するスキルの組み合わせ(いわゆる「スキルマトリックス」)を公表するべき」などです。
多様性の確保は、「女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況の公表を求めるべき」などです。
たぶん、8日の日経朝刊あたりでとりあげるのでしょう。
(補足)
8日朝刊には出ませんでしたが、会議後すぐに電子版には出たようです。
新企業統治指針案「社外取締役3分の1以上に」 市場再編に向け(日経)
「会議では3分の1の選任という数字について「これがゴールとならないよう過半数を求めるべきではないか」という意見が出る一方、「すでに監査役会を持っている企業の負担が大きい」と慎重な意見も出た。意見書が各取締役の経験や技能などを開示する「スキルマトリックス」の公表も求めるべきだとしている点については「取締役会のチームとして遜色ないスキルマトリックスを描くためには3、4人は独立社外取締役が必要となり、いや応なしに3分の1を超えるはず」と、数値目標だけでなく質的な議論を求める声もあった。」
「今後は会議の委員で文言を調整し、神田秀樹座長を中心に取りまとめ、公表する。」
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