臨時総会で創業者と現社長が全面衝突
保育園などを運営するJPホールディングス(東証1部上場)における現経営陣と創業者(前社長)との対立を取り上げた記事。前社長のセクハラ問題が起きていましたが、それに関する報告書が公表されています。
「11月17日に公表された要点版によれば、第3者委は山口氏が社長だった当時の行為について「会社経営上重大な影響を与える可能性のある(パワー)ハラスメントと認められると認定」。ただ荻田社長についても、ややトーンを落とすものの「パワーハラスメントに該当しうる行為が存在する」と指摘した。
そして「前代表(注、山口氏)にはセクハラと評価される行為があったと評価せざるを得ない」としながらも、「現代表者(注、荻田社長)によるセクハラに該当しえる行為が認められる」とした。
つまり、第3者委は上場企業の前任と現任のトップ2人がパワハラとセクハラを行っていると公表したのだ(ただし、第3者委は荻田氏のハラスメントについて、職場環境を害しているとまでは認められないとしている)。」
五十歩百歩ということのようです。
このセクハラ調査は、現経営陣がやらせたものですが、前社長側も反撃に出ています。
「山口氏も一歩も引かない。「JPHD株主の会」を立ち上げ、株主に支援を要請する手紙を送付。さらに第3者委の報告など、会社側の一連の公表について「事実誤認の開示を行われたので、名誉毀損でその正当性を法廷で争っていく」とJPHDを提訴した。
山口氏は東洋経済の取材に対し、代理人を通じて「私が創業者として取り組んだガバナンスの土台構築が十分ではなかったということといえます」と反省はするものの、「私は今、会社の経営を離れ、一株主として様々な会社の情報に接する中で、今の会社の現状を招いた原因は、取締役会に『経営の規律』と『株主に対する緊張感』が足りないからではないかと考えるにいたりました」とする。」
調査報告書(PDFファイル)(40ページほどのものです。)
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