SMBC日興証券が、米SECから、連邦証券法違反で900万ドルの制裁金を科されるという記事。
「テレビ東京が入手した内部資料などによりますと、2022年12月、SECが、SMBC日興の現地法人に対し、2019年分から直近までの業務記録に関する調査を実施したということです。その結果、一部の社員が、私用携帯などを使って業務を行っていたことが発覚しました。」
【独自】SMBC日興に米当局が制裁13億円(Yahoo)(テレビ東京配信)(同じ記事ですが、少し詳しい。)
業務で使用携帯を使うことが禁止されているそうです。
「アメリカでは株取引などをめぐる不正防止の観点から、証券業務におけるやりとりはすべて記録するよう義務付けていて、近年、「私用携帯」の使用に対する“厳罰化”が進んでいる。去年9月には、ゴールドマン・サックスや野村證券の現地法人など11の会社が業務で「私用携帯」などを使っていたとして、合計18億ドル=およそ2600億円の巨額の制裁金を科された。」
SECのウェブサイトで、この件のリリースがないか見てみましたが、まだ出ていないようです。
日興とは関係なさそうですが、不正通報者7人に、合計で104百万ドルの報奨金が与えられるというリリースを発表していました。SECの通報者プログラムの歴史の中で4番目に大きな金額だそうです。
SEC Awards More Than $104 Million to Seven Whistleblowers(2023年8月4日)
The Securities and Exchange Commission today announced awards of more than $104 million to seven individuals whose information and assistance led to a successful SEC enforcement action and related actions brought by another agency. Today’s combined award is the fourth largest in the SEC’s whistleblower program’s history.
The seven whistleblowers were composed of two sets of joint claimants and three single claimants, and each provided information that either prompted the opening of or significantly contributed to an SEC investigation. The seven individuals’ assistance to the staff included providing documents supporting the allegations of misconduct, sitting for interviews, and identifying potential witnesses.