企業会計基準委員会のサイトより、国際会計基準審議会(IASB)が国際会計基準(IAS)第1号「財務諸表の表示」の改訂版を公表したというプレスリリース(翻訳)です。
「収益・費用及びその他の包括利益の構成要素の表示について、単一の包括利益計算書において小計とともに表示する方法、又は、2つの計算書(別個の損益計算書とこれに続く包括利益計算書)に表示する方法という選択肢を、財務諸表の作成者に与えている」ということで、わが国のように単独の計算書として損益計算書を作成する方法は残るようです。損益計算書の末尾に表示される純利益は、とりあえず従来どおり認めるということなのでしょう。
また、「貸借対照表」の名称は会計基準上「財政状態計算書」に変更するとされています。ちなみに、初級の会計学の試験問題で、損益計算書は経営成績、貸借対照表は財政状態と回答させるような問題がよくありますが、「財政状態計算書」という名前では問題にはなりません(余計な心配ですが)。
原文はこちら
IASB issues revised standard on the presentation of financial statements
06 September 2007
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