経営学者が分析、日本企業における社外取締役の選ばれ方
日本企業における社外取締役の選び方を調べた研究を紹介した記事。CGコード実施前の7年間(2009年から2015年3月まで)を調べたものです。
社外取締役の経営経験の有無について。
「株主構成で見ると、外国人持ち株比率が高いほど経営経験がある社外取締役の数も多い。一方、銀行持ち株比率が高いほど経営経験がある社外取締役の数は少なくなり、逆に経営経験がない社外取締役の数が増える傾向にあった。
つまり、外国人株主と銀行株主の社外取締役に関する好みは、全く逆ということである。おそらく外国人株主は経営全般を監督しまた助言もできる経営経験者の役割を重視し、一方、持ち株を通して銀行とつながりが強い企業は、銀行か経営者のどちらの意向かはわからないが、社外取締役の経営経験を重視していないという結果である。」
子会社が多い企業や研究開発重視型の企業も、経営経験のある社外取締役が少ないそうです。
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