昭和電工が、2016年12月期の連結決算発表を延期すると発表したという記事。孫会社の取引が問題になっているようです。
「上場子会社である昭光通商の子会社の売上高計上について、会計監査のあずさ監査法人から精査が必要と指摘されたため。
該当の取引額は前期で約60億円。取引の実態からみて売上高ではなく融資での会計処理を検討している。」
会社は影響軽微だといっているそうです。
平成28年12月期決算発表の延期に関するお知らせ(昭和電工)(PDFファイル)
「当社の連結子会社である昭光通商株式会社(以下、昭光通商)が、同社子会社の1社につき、その特定の顧客との取引に関する売上計上について精査が必要となりました。現時点では、当該取引(平成 28 年度取引額:約 60 億円)を金融取引と認識することを前提とした会計処理を検討しております。」
平成 28 年 12 月期決算発表の延期に関するお知らせ(昭和通商)(PDFファイル)
昭和通商の方は「過年度決算を修正する可能性がある」といっています。
金融取引を通常の売上のように仮装していたのであれば、不正ですから、重要な問題といえます。さらに、相手先の財政状態によっては、貸倒引当金が必要となる場合もあり得ます。ただし、商社では、金融なのか通常の売上なのか微妙なものもあるので、その解釈の問題であれば、大ごとにはならないのでは。
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