2007年に上場企業が発表した監査法人変更のうち、大手3法人から中小法人へ異動した件数が91件と昨年の2倍超となったという記事。「大手監査法人が企業の監査業務の選別姿勢を強めているのが背景」という分析です。
もちろん記事でいっているように「人手不足や不正会計リスクの回避」という要因もあると思いますが、さらには、「監査契約の新規の締結及び更新」に関するルールを盛り込んだ監査品質管理基準が2007年3月決算から適用されたことや、公認会計士・監査審査会による検査で監査契約についてうるさく指摘された(監査の中身に関する事項ではない形式的な論点なので指摘しやすい?)こともあるのでしょう。
ただし、今後は、子会社監査の強化、独立性の厳格化などのため、連結グループ内で監査人を統一する動きが強まることが予想され、そうなれば、大手に集中していく可能性もあります。
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