今回のキャストは7人です、が。
重ねて着用する変身アイテムを含めると、32着ありました。
1人2役〜7役、着替え回数NO1のキャストは最高10回着替えてました!
と、なると、衣装のポイントは、見栄えを保ちつつ、着替えやすさ、動きやすさ重視、ということになります。
そして、今回のポイントがもう一つ。
見てくださった方はお分かりだと思うのですが、しっかりと色でチーム分けされておりました。
今回はそんな衣装のチェックポイントをすこーしだけお見せしたいと思います。
まず、赤チーム。
蘇我三代の男子たち。
同じ赤の中にちょっとしたキャラ色を入れさせてもらいました。
『馬子』は赤、『蝦夷』は紫、『入鹿』は青。
模様は異文化を取り入れた感じで中華風です。
色、模様、キャラクターのイメージにピタッとハマるものが見つかるまでが…なかなか大変です。
馬子は大胆さと軽快さを兼ね備えたイメージ、ロングベストは柔らかい布地にしました。
蝦夷は思慮深さや複雑さ、そして母親の紫とのブレンド、
入鹿は若々しくて爽やかなイメージ、走るシーンが多かったので、走った時にかっこよく広がるところがポイントです。
そして蘇我の女性たち。
この4人が舞台上で並ぶことは絶対にありませんが、カラフルですね。
左から馬子の妻『布都芽』、蝦夷の妻『卯手奈』、馬子の娘『刀自古』、入鹿の妻『万紀穂』。
刀自古は馬子の血を継いだ女性なので、ポイントに赤を入れています。
布都芽の襟元にも一筋の赤ライン。これは彼女の蘇我への思い。
万紀穂は癒し系のグリーン。リボン使いがかわいいです。
卯手奈の淡いイエローのレースは探し回って、やっと見つけたとき、『これだ!』と叫びそうになったもの。彼女の柔らかいイメージにピッタリでした。
意外に人気の高かった衣装がこれ。
『中臣鎌足』の衣装。
裾がポイントで、
他の役が今回円形衣装なのに対してあえて直線断ちにしました。
とってもシンプルでシャープな印象ですね。
似てますけど、『物部守屋』の衣装は裾が円形で動いた時に違いがわかると思いますが、マントみたいに華やかに広がるようになっています。
悪役は黒チームですね。
最後に『厩戸皇子』と『山背皇子』の衣装。
皇族は白チーム。
この二人は舞台で一緒に立つことはありませんが、親子関係で、
とっても深ーい関わりで出てきますので、
同じ布地を使用しています。
そして、模様は蘇我氏と違って和柄。
鹿やお寺など、奈良の風景の模様になっています。(お客様には見えないところですが…)
山背皇子の衣装はジャ○ーズ衣装と言われていたとか🤣
いかがでしたか?
役者が着用している写真は振り返り第1弾の『役替わり編』をご覧ください。
以上、衣装編でした。
(by衣装担当 小林桃子)