温泉大浴場の建物が斜めに傾いたり、宿の泊り客もスタッフも、気が気ではなかったことでしょう。。。
そして映像から一瞬も目が離せなかったのは、茨城を流れる鬼怒川の堤防が決壊した地域の瓦屋根の上、おそらくご夫婦と、飼っている2匹のワンちゃんの姿。
川から近く、濁流の勢いがとてもあるように見え、ワンちゃんもとても怖かったことでしょう。
なかなかヘリがこないなか、ほどなく、すぐ隣の白い一軒家の3人家族が先に救出が始まり、やっと瓦屋根のご夫婦の番。
屋根の上のアンテナを避けるため、この方のご自宅にひっかるようなもう一つの家の緑色の瓦屋根に移動を促しますが、女性は自衛隊員の助けもありなんとか犬とともに移動。次、犬を抱き抱えたお父さんが一瞬、移動しようとして足を滑らせかけた場面には息をのみ、こんな中で動いたら危ないのに!!と思わず叫んでしまいました。
ワンちゃんは白い袋に入れられましたが、スーパーのビニール袋のように見えて、あれがもし破れたら・・・と心配で心配で見守りました。女性がワンちゃんとゆっくりと上昇、無事にヘリの中へ。
続いて男性ともう一匹のワンちゃん。
同じように袋に入れて、でもこちらの方が少し大きいのか、結構体は見えていましたが、はらはら見守りながら、ヘリの中に吸いこまれ姿が見えなくなった時は、心の底から安堵しました。
安藤優子さんが、「ペットも大事な家族ですから」「動物は大きな音に敏感ですから、パニックを起こさないといいのですが」とコメントしていましたが、この方は犬を飼っているか、犬好きなのかもしれませんね。
無事に救助された後、30分もしないと思いますが、たまたま映ったテレビの映像に、さっき救助のために自宅屋根から移動した緑色の瓦屋根の家が流されてゆっくりゆっくり動いているのが見えました。救助があと少し遅れたら、あのまま流されてしまった可能性もあると思うと、その前でよかったと思うと同時にぞっとしました。
濁流に飲み込まれ、クルマが流され、流木始めいろいろなものが流されていくあの映像は、私だけではないと思いますが、3.11を思い出させるものでした。
まさか地震による津波だけでなく、大雨であんな逃げ場のない大惨事になろうとは、自然を甘く見ては本当にいけないと、つくづく感じさせられます。
被害に遭われた方々、まだ救助を待っている方もいるかもしれませんが、その後の生活が本当に大変になると思います。被災された方々の気持ちを思うと、なんとも言葉が出てきません。近年繰り返される自然災害は、私たちに何を教えようとしているのか。
いろいろな方面の協力により、人々の心と暮らし、街々が、少しずつでも立ち直っていくことを心より願います。
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