美輪明宏の『人生ノート』がそれだ。
美輪氏の本はまだ読んだことはない。
オネエマンズやアーティストじゃないけれど、今でこそ男性が女装したりメイクしたりというのは驚くことでもなんでもない。
でもあの時代、三島由紀夫などが生きていた時代から男性でありながら女性さながらの装いを貫いてきた美輪氏の言葉には一家言あるというものを感じてはいるにはいた―。
けれども、なんとなく好きになれないというか、それは特に『オーラの泉』に江原啓之氏と並んで一緒に出演していることがマイナスイメージ(個人的に江原氏を含むスピリチュアル全般が好きではないもので…)となって、何年か前に友人から美輪明宏の本がすごくいいと聞かされたことがあったのですが、「へ~そうなんだ~」で終わっていたのでした。
がしかし。
食わず嫌いはいけませんね。
「読む常備薬」
カバーにあるこの言葉が効いてます(笑)
知人いわく、この本読んでごらんよ。
面白いよー。難しく考えないで2時間ぐらいで読めちゃうよ。
離婚なんて、へそで茶を沸かすようなもんよ~
(と思えるよ)
へっ、へそで茶を・・・ですか
私は言葉や文章を考える仕事をしているが、時折、まったくそういう場所からかけ離れた人から、この言葉イイわ~~~という言葉に出会うことがありますが、昨日はまさしくそんな感じで、そのフレーズ、いただきと心の中で思っておりました。
話がそれました、本の話でした。
まだ途中ですけど、第2章「男は強くて女は弱いという錯覚」はおもしろい。
おもしろいというより、本来そうなんだよね~、私も今ならそう思うと感じることばかり。
日本人なら誰もが思ってしまいそうな、実際人や自分に言ってしまいそうな平均的固定観念を滅多切り(?)にする痛快さ。
思いますね。
男はなんて繊細で弱弱しい生き物で、
女はなんて強く図太く逞しい生き物かと。
元夫もそうですが、ときどき覗くサイトを見ていても男性ってロマンチストですよねー
定年後は大切な人と海の近くで暮らしてスローライフを楽しみたい・・・
二人して歳をとっても、いつも手をつないで買い物や散歩できるような・・・
そういうふわふわしたイメージを大切に持っている男性って多くないですか(笑)
やっぱりとあるサイトで「結婚したら妻が豹変!騙された!?」と大慌てしてる男性がいらっしゃいました。まぁ、専業主婦なのに味噌汁はインスタント、ご飯も炊かないのに生活費だけはがっぽりもらってまだ足りないという、あまりにもひどいといえばひどい奥さんですが、美輪明宏のこの本の第2章には、その男性にぜひ一読いただきたいことがズバッ!と書いてありました―。
この本の、特に第2章は、結婚前、というか独身の人に読んでもらうといいんじゃないかなー、うん、読んでみるといいと思います。
ところで―。
今日所用があって家を出て用意を済ませて戻ってきたら、ちょうど玄関で鍵を閉めている元夫に遭遇
なんか、コインランドリーにたまりにたまった洗濯物を出しにいくところのようだった。
一瞬、ちょっとの間お互い目があって、よく聞こえないけど元夫がなんか言った。
聞こえないけど咄嗟に「うん」ととりあえず相槌を打った。
久しぶりに正面から見た(といっても4mぐらい離れていましたが)元夫の表情は、なんだかとても穏やかに見えた。
でも、もうとても遠くの人のように感じる自分になっていました。
ここで眠るのも、あと9夜となりました。
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