厳密には、取材とは程遠い急ぎ足かつテンコ盛りのスケジュール。
できる限りのことは現地でしたが、原稿にまとめるにはまだまだ薄く、方々へ電話で追加取材。
で、やっと原稿に取り掛かった。
ちなみに私が普段している海外取材は、行って・聞いて・撮って、帰って原稿を書けばよいけれど、今回の国内はもっとずっと中身の濃い記事にしなければならない。
ある意味、新聞記者が書くような記事。
正直、硬い仕事は経験がほとんどない。
ある意味、初めてに等しい。
ふだん使ってる語彙とは全く違う引き出しから言葉を選んでこなければならない。
ひらがなの少ない漢字(熟語)ばっかりの文章。
経済にも少し関係する分野ゆえ、そういう言葉も知らなきゃいけないけど、ほとんど関係なくやってきたがため、スムーズに原稿が進まない。
生活関連の記事やガイドブック、インタビュー記事ならさくさく書けるけど、こういう記事はホント、自分にとっては非常に難しい
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これまでの仕事は、ライターといってもコピーライターに近かったのかもしれない。“自分の考え”というものを書くことはほとんどなかった。
今の原稿は、しっかりと“自分の意見”を盛り込むことも必要だ。
今、この仕事が面白いかもしれない気持ちと、全然おもしろくない、自分にも合ってないという気持ちが半分半分でせめぎあってる。
自分としては、久しぶりに一生懸命、これまで使用してなかった部分の脳みそフル回転でやってる。
この原稿ができあがって、担当者からの評価がどうであったかで、自分の頑張りがどのくらいであったのか、通用するものなのかどうかがわかる、といえる―。
今まで、お堅い仕事はつまらないし、自分にはできないと思ってやってこなかったけど、こういう仕事にはこういう仕事の経験と技術が必要で、面白い仕事じゃなくても、決して簡単ではないなぁ、と、当たり前なんですが思いながら原稿書いてます。