2歳のOW

ょちょち歩き開始

なんの山ですか?

2020-10-20 18:33:38 | うつろい

OWの休日

秋も深まり、見知らぬ人との短い会話をふと思い出しました。

まだ、介護士として他の施設に勤務していた頃のお話です。決められた時間に送迎をしなくてはならず、ちょっと早すぎたのでコンビニの駐車場で時間をつぶしていた(サボりちゃんじゃありません(- -;))ときのことでした。

とても上品な感じの熟年女性が突然

「あの山は何の山ですか?」と質問してこられたのです。

「???」

「何の山とはどういう意味でしょうか?」

質問の意図が全くわからなかったのでつい、聞き返してしまいました。「何の山って、山は山だろう」と長年見てきたいつもそこに鎮座している山に何の疑問を持つこともなく生活してきた者にとっては、ある意味衝撃的な質問でした。

「人工の山ですか?」

なるほど、そういう意味だったのかと質問の意味を理解するまでにかなりの時間がかかりました。

「いえ、自然の山だと思います。人口とは聞いたことがないので」「どうして人口だと思ったのですか?」

思わず、こちらから質問を返してしまいました(^^;) すると、

「半分だけが余りにキレイだから・・・芝生でも植えているのかと思いました」とのお返事でした。

芝生に見えるのは実は、ススキ他、意外と背の高い草であること(湯の街の子供は遠足で一度は登ったことがあると思われる) 芝生に見える草原の向こうには普通の山のように樹木が生い茂っていること、その間には防火帯があり野焼きが行われること等々。。。短い時間ではありましたが、その方が県外から来られて扇山を見た時にとても不思議に思ったと聞いてちょっと自慢気に話したことを思い出しました。

幼少の頃から在住している湯の街市民の自分にとって温泉の恩恵を与えてくれる美しい鶴見山にはとても愛着があったのですが、そこにある扇山に目を向けたことがあまりなかった割に地元自慢のような語り口調になっていたような気がします(^^;)

そして、その短い時間が未だに脳裏から離れず(多分、上品な淑女だったから(笑))子供のころからあって当然のその山がとても愛しく感じられたのを思い出し。。。休日にブログに載せるためにわざわざ扇山の写真を撮りにのんきにその現場に足を運ぶなんて

年を取ったんだなぁと実感した秋(- -;)

そして、偕楽園敷地内に咲く愛らしいコスモスの、その下に落ちている花びらに秋の終わりを感じ、思わず写真におさめてしまう40代最後の秋(- -;)

 

※ここでいう「扇山」とは正式には「大平山」が正式名称だそうです。地元民は「扇山」と呼びますが、冬に扇山で休息している温泉の神様に春の訪れを告げるために「扇山火祭り」が行われるのだそうです。。。(防火帯整備のためだと現実的なことしか考えてない情緒ない中年(-"-))

 

余談・・・その大昔、温泉県 猿山 で有名な高崎山が美しい鶴見山に恋心を抱き告白したが袖にされたらしいです。そんな話で色んな妄想が沸き上がるOWの休日でした



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