10代の青年が持ち込んだ腕時計は、半世紀以上前のセイコー「ローレル」でした。

10代の青年が修理の依頼で持ってきた腕時計は、半世紀以上前に作られた、SEIKOの機械式手巻き時計「LAUREL（ローレル）」でした。

SEIKOの前身、服部時計店が1912年（大正2年）に製造販売した国産初の腕時計「LAUREL（ローレル）」。
今回お預かりした時計は、精工舎が1950年代の後半に販売した復刻版でした。

修理に持ってきたのは、雰囲気が菅田将暉に似た、今どきの10代の青年。
旅行先の骨董店で一目惚れして購入したそうですが、ローレルという時計も、機械式時計のことも全く知らない様子でした。

時計に詳しくないにも関わらず、ビンテージの腕時計を購入し、費用をかけて修理する青年に、正直に感心しました。
修理が完了し、風防やケースを磨いて仕上げた時計を見て喜ぶ姿は無邪気でしたが、長く大切にして80年、100年と使い続けていただきたいと思いました。


梶本時計店
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