爺ちゃんの戯言(たわごと)

時の速さに置いてきぼり!

十年ひと昔

2019年11月22日 | 日記
【十年ひと昔】という言葉
区切りを付けたこの十年の意味を考えました。

私はその意味では七昔(ななむかし)を生きた事になるが人間、どの【ひと昔】が
大きな変化のある十年になるのでしょうか?

容姿と言う見た目で大きく変わる十年のNO1は何と言っても おぎゃーと
この世に生を受けてから10歳になるまでの【ひと昔】でしょう。
この【ひと昔】に勝る十年はない。

続くNO2は間違いなく、その10歳から二十歳(はたち)までの【ひと昔】でしょう。
この【二昔(ふたむかし)】は人生の中で最大の変態期でしょう。

二十歳から【ひと昔】を重ねて行き30.40,50となっても大した見た目の変化はない。
七十を過ぎて八十に向かう十年はかなり重い【ひと昔】になるのではないでしょうか?
極端に姿かたちが何かに吸い込まれるように変化していく。
言うなれば老いの極みでしょうか。  これがNO3の【ひと昔】!

まさしく私はその十年を今、歩き始めた。

又、【ひと昔】の中に押し寄せる人生の出来事はそれぞれが担う重さによって十年の
順位は人それぞれでしょう。

それにより出来た心の襞(ひだ)が人を強くしていくと信じたい。

人に優しくなれると信じたい。

病魔にも素直に相対していけると信じたい。

【十年ひと昔】と何気なく言っていた言葉に今、 私は改めて立ち向かっている。



カリタス学園のイチョウの木

2019年11月21日 | 日記
今年も残すところ、ひと月と僅かになりました。
私の家のすぐ近くにある私立【カリタス学園】・・・・・。
この初夏に起こった惨劇を忘れることは出来ません。


何の罪もない小学校6年の女子児童と同学年児童の保護者(父親)が学園生きのバス停の前で
狂気の刃の犠牲になりその他17人の児童が無差別に切り付けられ負傷した事件を・・・・・。
あの日のけたたましいサイレンの音や空を飛び交うマスコミ陣のヘリコプターの騒音が
耳から離れませんでした。


後、わずかで今年も暮れます。
いつも買い物で通るこの学園のイチョウ並木が黄色く色づいてきました。
毎年この季節、綺麗なお化粧で人々を和やかにしてくれる木々たちの前に
亡くなった女の子はもういません。栗林華子ちゃん。

















この木々たちも何故か寂しそうな色づきに感じられてなりません。 合掌








ジョーカー(映画)を観たぞ!凄い!

2019年11月10日 | 日記
ジョーカーを観てきた。
バットマンの最強の敵、悪役NO1,殺人鬼・・・等と言うインプットされたヒール像が
どうしても頭に入り込んでいる。
又、第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の最高賞(金獅子賞)を受賞したと言う
ニュース。
それらの事はすべて忘れて観る事をお勧めしたい。

世の中の薄情な現実により社会から疎外された一人の大道芸人が知らず知らずのうちに
その理不尽の中にどっぷり漬けられ精神的にも肉体的にも底辺の底辺をさまよう現実に
思わず胸が痛くなる。

この主人公は精神的な障害を持っており公営の福祉施設で治療を受けているのだが
市の予算削減という形でその施設を失ってしまう。

更に主人公を引きずり込む不幸の連鎖。


そんな彼にに追い打ちをかけるように地下鉄での三人の酔っ払いによる集団暴行に
怒りは頂点に達し、遂に三人を銃で殺してしまう。

今まで世間から目を向けられたこともない男がその殺人により初めて犯人という
形で社会から注目されるという得体のしれない快楽を覚えたのかも知れない。

年老いた母との生活で疲れ果て困窮する主人公に覆いかぶさる自分の出生の秘密が
更なる迷路へと誘い込んで行く。

そこからの主人公は悪への覚醒と言うより世の中の理不尽に憤怒した男が糸で操られる
ピエロの様に悪の道化師へと変身していく。

この糸を操る者とは何であろうか??? 悪魔??? 人間に与えられた善悪の見極め???
それとも・・・?

今、社会で現実に起きている犯罪に善はあり得ないが、そこに至る過程にもう少し目を向けても
罰は当たるまいと・・・・・。
それが少しでも犯罪の抑制になれば【ジョーカー】は立派に役目を果たした事になろう。

最後のエンドロームの中、誰一人として席をたつ姿がなかったのは、もう一度頭の中で
その過程を反復しているのだろうか?
それともあまりの衝撃によるものでありましょうか!

最後にジョーカーを演じた【ホアキン フェニックス】の怪演は間違いなくアカデミー賞
主演男優賞と声を大にして言いたい。