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ハシちゃんの詩(うた)日記!
山郷の散策つれずれを
ペットのハシちゃんとつぶやきます。
まあーだだよー
2013年02月05日 17時22分00秒
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詩
こう 何日も温かいと
ぱっと 咲きたくなる
だれよりも 早く咲きたくなる
でも 慌ててはいけない
足元の いぬふぐりだって
はやる気持ちを ぐっと 押さえている
さあ だれかさんが
あわてん坊かな
ブログ再開します
2013年02月04日 17時14分27秒
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詩
この時期にしては異常な温かさに誘われて野路を歩いた。私も術後4ヶ月経ち日々しのぎやすい状態になった。
放牧された牛に暖かく迎えられ、お互いに挨拶を交わした。「おまえ様も春が待ち通しのかい」と牛に問えば「そうそう」と大きな瞳が答えた。
野路歩けば、傍らには黄色のタンポポが土に張り付くように、したたかに咲いていた。タンポポに負けてはおられない。
皇帝ダリアの思い出
2012年11月23日 18時11分53秒
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日記
この花の名前を知ったのは数年前佐賀県の波戸岬に旅をした時だった。まるで、木の幹のような丈と太さ。桃色の濃い大きな花はみな私をを見下ろしていた。その名は『皇帝ダリア』。あれから5年程経つが、最近は園芸店の店頭に並ぶようなって、あちこちで、天を突くように伸びきって大きな花をたわわに咲かせている。本当に奇麗だ。
ところが、私の住むこの地は、標高550m程あるので、夏場に大きく成長しても花の咲く寸前に初霜に萎えて咲かずに冬を迎え地中に還っていかねばならない。花好きな人たちが挑戦するが『皇帝さま』はこの里山にはどうも住みにくいようだ。
落下してしまったカリン
2012年11月22日 18時08分11秒
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日記
カリンの実は熟すまでに落ちてしまう数のほうが多いように感じる。まるまる成長した実が根方に転がっていたので二つ拾って石の上に寝かせた。緑色だった実は朽ちながらも黄色に変化して本来のカリンの実らしくなった。カリンの仄かな香りの良さに魅かれる生き物は人だけではない。アリ、蝶等の昆虫が足繁くやって来て来る。
良く晴れた日のこと、この近辺を縄張りにしているノラネコがカリンの実を抱くようにして居眠っていた。トラ模様の立派な体格をしたネコだった。カリンの実に魅かれたのか、この石が陽だまりに程良い温もりがあったのか、ネコに聞いてみたい。
秋のつるべ落としの夕陽が沈みはじめても、この石の上のカリンの黄色い実だけは暮れ残りしばらく夕陽に照っている。そして、危うく命びろいをしたカリンの実は、数枚葉っぱを残した梢の先っぽで少しずつ塾し始めた。
晩秋の朝顔の歌 (はしちゃんの詩)より
2012年11月20日 17時42分23秒
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詩
空の青と
同じ色した朝顔の花が
まん丸な実をつけたまま
枯れてしまった
ひんやり秋風が
通り抜けるたびに
竹格子にからまったつるが
歌いだす
しゃらんしゃらん しゃらんしゃらん
そっと寄り添う
朝顔の実も
一緒に歌い始めた
しゃらんこ しゃらんこ
かくれんぼしましょう
2012年11月19日 18時21分22秒
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日記
母がいて父がいて、就学前の幼い私がいる。父母は農作業に精を出していた。幾つも連なった稲わらの束のあちこちを走り回ってかくれんぼをした。父母はそこそこに鬼となり隠れ役の私を探すふりをして遊び相手をしていたが、その内に私が疲れたのか、あまりかまってもらえずスネてしまったのか記憶はおぼろげだが、わらこづみの中に眠ってしまった。
夕闇せまる薄ら寒い田んぼのわらこづみの中で目を醒ました私が、父母に忘れ去られてしまったことに気づくのは簡単だった。心細さと恐怖を大声で泣きながら見えぬ父母に訴えた。
すまなさそうに「ごめんごめん」と迎えに来た母。刈り入れが終わり稲わらが田んぼに行儀良く並ぶと当時のかくれんぼ事件を懐かしく思い出してしまう。
秋の終幕
2012年11月18日 17時08分15秒
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詩
黄金色の衣脱ぎ捨てた
背え高のっぽの
銀杏の木に肩ぐるまされて
青い青い空に
そっと そっと
触れてみようか
ほろろん ほろろん
それとも
根方に拡がる
黄金色の落ち葉の
ふかふか布団に
まどろんで見ようか
ほろろん ほろろん
はしちゃんの
思い出袋は
もう
秋で いっぱいだ
幹の窓の向こう
2012年11月17日 18時09分34秒
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日記
種田山頭火が流転の旅をしながら詠んだ俳句が好きだが、その一つに『山のあなたへお日さま見送りご飯にする』という句がある。太いヒノキの又の間の向かいの紅葉(ももじ)の林立する少し向こうにお椀を伏せたような小ぶりのクヌギ林があるが。その遥か遠くにくじゅう連山が控えている。このヒノキの窓からは連山に沈む夕日を見る事は出来ないが、荘厳な夕陽はこの辺りまでも赤く染めてしまう。まして、周りの小山は紅葉の真っ盛りだ。楓、銀杏、ハデなど赤や黄をより一層輝かせながら夕陽は落ちていく。山頭火の句のように、お日さま見送り夕餉の支度に家路を急いだ。
夕食後、パソコンに向かいながらふっと浮かぶ句。『障子しめて四方の紅葉を感じおり』星野立子。
うろこ雲
2012年11月16日 17時35分57秒
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詩
ひょい ひょい
ひょうーいっと 飛んだよ
うろこ雲の上を飛んだよ
ふわり ふわり
軽い身体を傾いで
雲間から覗くと
秋色に染まる古里が
静かに息づいているよ
もし
これが夢なら
目覚めないで欲しい
世のしらがみ捨てた
この軽い身の心地よさを
もう少し下さい
夕秋のかりん
2012年11月14日 17時34分45秒
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日記
カリンの実が青いときは天を突くように、尻を上にむけて梢の先っぽにくっついている。夏を過ごしやがて秋も深まってくると、やや水平に傾いてくるようだ。実ってきて実が少々重くなるのかも知れない。カリンの実は収穫期を迎えるまでに殆ど落下してしまう。
運良く生き残ったカリンの実は黄色が増し始め、家からこぼれる明かりに照らされ、結構な大きさのわりには恥じらいながら浮きだされている。根方を取り巻く菊も寒さのためか、だんだんうつむきはじめ、庭にも冬の足音が忍び寄って来る。
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