この花の名前を知ったのは数年前佐賀県の波戸岬に旅をした時だった。まるで、木の幹のような丈と太さ。桃色の濃い大きな花はみな私をを見下ろしていた。その名は『皇帝ダリア』。あれから5年程経つが、最近は園芸店の店頭に並ぶようなって、あちこちで、天を突くように伸びきって大きな花をたわわに咲かせている。本当に奇麗だ。
ところが、私の住むこの地は、標高550m程あるので、夏場に大きく成長しても花の咲く寸前に初霜に萎えて咲かずに冬を迎え地中に還っていかねばならない。花好きな人たちが挑戦するが『皇帝さま』はこの里山にはどうも住みにくいようだ。