本人に逢ったというだけでファンになりました・・ （人形師 辻村ジュサブロー）

（人形師　辻村ジュサブロー）

日本橋人形町の散策で訪れたところ



入口がこのようになっているので、彼の作品が飾ってあるのだろうと思って訪れた
中へ入ると・・アレッ・・少ししか飾ってない・・

こちらが戸惑っている様子をみて女性が声をかけてくれた
「展示はやめて、今はショップと工房になっています」
入口の人形を見ていたら
「奥で先生が製作中ですからどうぞご覧ください」
奥？
誰もいないじゃん・・と思いながら数歩奥へ進むと衝立の向こうに人がいた

えっ・・本人？・・ためらいながら横まで行く
「話しかけてもいいですか？」恐る恐る聞いてみた
にこっと笑って「どうぞ」

先生の前には今制作中の大きな人形（二分の一弱サイズ）
「どこから来たの？」と聞かれ「静岡です」と答えると
その人形について語り出した
関八州を収めた人で・・最後は首をはねられ・・さらされた・・
「平将門」だった

平家物語に興味をもちいろいろ調べまくり製作が一巡し
今はこの人を作っているとのこと
しばらく平家物語をこんこんと語った

仕事中にこんなにしゃべっていいのだろうか？
自分たちは仕事の邪魔をしているのではないだろうか？
そんな疑問を抱きながら話を聞いた

帰り際に行ってみたらどうかと、三島の佐野美術館で開催中の人形展の招待状をくれた

自分の中の辻村ジュサブローさんは、ＮＨＫの人形劇「南総里見八犬伝」だ
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」だ
「坂本九ちゃん」だ「八房」だ「悪女舟虫」だ
そう・・テレビの中の人なのです

ろくに話もできずただ聞いていただけなのだが・・
嬉しかった・・
にわかファンになってしまった
佐野美術館へも行ってきた
広島に人形館ができたとのこと・・
行きたくなった・・
平家物語も読んでみたくなった・・

自分は単純なんだな～とつくづく思う