今回は、スコセッシ監督とディカプリオの4度目の作品「Shutter Island シャッター・アイランド」
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よほど馬が合うのだろう、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの4度目の作品。
謎解き物が好きな僕にとって、予告編を観てからとても楽しみにしていた作品だ。
雰囲気的には、横溝正史の金田一幸助物。
舞台が、犯罪者達の精神病院という2重に重い設定で、出てくる人物達もみんな怪しい。
連邦保安官のディカプリオは、いろいろな過去のトラウマに悩まされている。そしてタバコ吸い過ぎ。
相棒のマーク・ラファロは、もっと正直な人だと思ったのに裏切られた。
一番怪しいベン・キングズレーが、あんな人だったなんて。
マックス・フォン・シドーの老教授、奥さんのミシェル・ウィリアムズの幻想、ジョン・キャロル・リンチなんて、コメディーの方が似合う役者なのに、彼までも怪しい。
そして、病院の患者も、従業員も全員怪しい。
シチュエーションも登場人物たちも、ちょっと謎を煽り過ぎ。
観終わってすぐに、ジョニー・ディップの「シークレット ウインドウ」、ロバート・デニーロの「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」、ジョン・キューザックの「アイデンティティー」が思い浮かんだ。
こっち系(ってどっち系かわからないけど)のオチだっんだ。
とても大掛かりなドッキリカメラと主人公の激しい思い込み。
使い古されたオチでも、周到に計算された謎解きは楽しめた。
レオナルド・ディカプリオは、相変わらずの名演技で、得意の苦虫を噛み潰したような表情をたくさん見せてくれる。
マーク・ラファロの影が薄いと思ったら、終盤で一気に存在感を出すあたりは、さすが。
惜しい事に、いろいろ張られた伏線を見逃しているようだ。本当にこの作品を理解するには、もう一度観ないとダメだな。
久々にDVDで、見直すか。
シャッター アイランド - goo 映画
トリビア
パラマウント・ピクチャーが、この作品のプロジェクトをはじめた時の監督はデヴィッド・フィンチャーで、主演ブラッド・ピット、共演マーク・ウォールバーグだった。