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1879年、ローズ・クリークという小さな街に、ボーグという男が、その街の炭坑目当てに大勢の手下を連れた。
その街の住人たちを教会に集め、二束三文でその街を買収すると脅迫し、逆らった住人を殺して街を占拠してしまう。
その時に殺された若者の妻、エマは僅かなお金を集め、ボーグから街を取り戻すため、腕のある用心棒を探して近隣の街に向かう。
エマは、隣街に潜伏していた指名手配の男とその仲間達を一瞬で撃ち殺した賞金稼ぎのサム・チズム(デンゼル・ワシントン)に、事情を話し、助けを求める。
チズムは、昔因縁のあったボーグという名前を聞くと、すぐにエマに協力するため、仲間探しをはじめる。
最初に目を付けたのは、その街の酒場で見つけた、銃の腕のたつギャンブラーのジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)。
次に昔一緒に仕事をしていた南北戦争で活躍した射撃の名手グッドナイト(イーサン・ホーク)と彼の相棒でナイフの達人のビリー(イ・ビョンホン)を仲間につける。
他にも、伝説の狩猟者ジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)、メキシコ人のならず者バスケスと、インディアンのレッド・ハーベストを仲間に付け、7人はローズ・クリークに向かう。
街の留守を守っていたボーグの手下を皆殺しにして、ボーグに寝返っていたシェリフを街から追放する。
そのシェリフから報告を受けたボーグが戻ってくるまで七日間と読んだチズムは、仲間たちと住人に銃を教え、襲撃に備えた罠を街の各地に張っていく。
そして、一週間後百人に上るボーグと手下たちが、ローズ・クリークに戻って来た。
日本の公開は2017年の1月の様だが、何で原題の「The Magnificent Seven」をカタカナ読みした訳の分からない邦題つけてるのか。
何で「荒野の七人」じゃないのかな。
「トレーニング デイ」の監督アントワーン・フークアとデンゼル・ワシントン、イーサン・ホークが共演。
それに今売れに売れているクリス・プラットが、おいしい役で絡んでる。
アントワーン・フークア監督は、「ザ・シューター/極大射程」、「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「クロッシング」、「イコライザー」、「サウスポー」と骨太の佳作アクション作の多い僕の好きな監督。
デンゼル・ワシントンは「イコライザー 」で、イーサン・ホークは「クロッシング」でも、この監督と組んでいて、息の合った共演者なのだろう。
映画自体は、久々に正統派で、古い言いかただけど、血わき肉おどるという表現がぴったりの作品。
誰が見ても文句なしの悪者が出てきて、平和に暮らしていた人たちから土地を奪い、正義のガンマンたちと村人が立ち上がって、仲間を失いながらも、悪者を徹底的に退治する。
前半イライラで、中盤ドキドキ、最後にスッキリというストーリー。
理屈抜きで勧善懲悪を楽しむ映画。
そのストーリーにピッタリのデンゼル・ワシントンの起用。
ちょっと髭が気になったけれど、彼のカリスマ性が全面に出ていて、あらためてこの人の作品にハズレ無しを証明した。
それにクリス・プラットのちょっととぼけているが、最後はキチンと締める男。
前半影が薄めのイーサン・ホークも、これぞ西部劇という再登場を飾り、しかもその終わり方もカッコよかった。
他の四人の個性的なキャラも、それぞれ目立ちながらも出しゃばらず、いいバランスだった。
最後に、観る前に、七人の内に誰が命を落とすのだろうと予想していたが、当たったのは一人だけだった。
63%
カリスマ度抜群
今ハリウッドで一番売れてるのでは
陽気なアミーゴ
前半の影の薄さを終盤で挽回
西部劇に中国人、でも違和感なし
カーボーイとインディアン、でも違和感なし(敵にもインディアンがいた)
この人がダークホース的に目立ってた
どこから見ても、誰が見ても、全く疑い様のない悪役
ヒロイン役のヘイリー・ベネットは、やはり2016年作の「ガール・オン・ザ・トレイン」で体を張ったメ―ゲン役が印象的だった
これぞ西部劇
トリビア
クリス・プラットの「So far so good」のセリフは、オリジナル「荒野の七人」のスティーブ・マックインのセリフと同じ
デンゼル・ワシントン、クリス・プラットのグッドモーニングアメリカショー
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