(タイトル「ビット落ち」はかなり無理矢理説明があり、閉鎖しました。)
音量調整はDAC内蔵のデジタルボリュームではなく、アンプのアナログボリュームで行うのが良いと言う考えがあります。
その理由がデジタルボリュームの「ビット落ち」です。
ビット落ち:アナログでは理屈上、音量段階区分は∞ですが、デジタルボリュームは整数演算処理され、小数点以下は省かれまする。その分、音が粗くなります。
16ビットDACの場合、音量段階区分は2の16乗=65536。
音楽のデジタル化はコンピュータ技術の応用。CD誕生前には14ビットものもありました。ビット落ちは気になったかもしれません
CD規格は16ビット、44.1khz。誕生は約40年前。CD規格を超える「ハイレゾ」が生まれてから既に久しい。
CD規格は今や時代遅れの規格なのでしょうか。
同一音源をCD規格、ハイレゾで記録した音源をブラインドテストした公式記録がいくつもあるようです。そのいずれの結果も聴き分け出来なかった。つまり、16ビットあれば良いと言うことです。
現在のDACは高ビット化が進み、24、32、64ビット・・・
24ビットDAC(音量段階区分:2の24乗=16777216)の場合、音量段階精度は16ビットDACの256倍高い。ビット落ちによる音質劣化は事実上無視できます。
アナログボリュームの無段階調整は魅力的に見えます。
アナログボリュームは可変抵抗器。接触点を移動して抵抗を変化させる構造。酸化・汚れ・損耗と言う経時変化を伴います。
音量を下げた場合、ギャングエラー(左右の音量差)も出ます。
これらの問題点を改善する可変抵抗器は高価です。
デジタルボリュームとアナログボリュームを経済合理性と言う天秤で量れば、デジタルボリュームに軍配を上げたい。
オーディオは趣味道楽の世界。高品質(高価格)なアナログボリュームに拘るのは勿論「あり」です。
オーディオ部屋では音量調整は真空管プリアンプの10段ステップのアッテネーターを使っています。
*アッテネーター:接点毎に固定抵抗を組み合わせたもの。ギャングエラーがない。細かな音量調整はできません。
*DACのデジタルボリューム機能はOFFにしています。
寝室では、音量調整はDAC Topping E70-VELVETのデジタルボリュームを使います。リモコンで0.5db単位で100段階以上の詳細な調整が可能です。
○余談
寝室のエアコンは常時稼働。
対し。オーディオ部屋は事前にエアコンを入れなければならない。冬・夏は自然に遠のきます。