うさ子:・・・・・・・・・!! もう、焦ったい!
かめ吉:???????(何が)
うさ子:爺、去年のお雛様飾りはどうだったとか、奥歯に物が挟まったような言い方
あ、歯がなかったんだ
うさ子:一年に一度の雛祭り、あたいの出番がないじゃない。
かめ吉:・・・・・・・・・(結局はそれ?)
うさ子:あたいの話、聞いてんの! かめ吉!!
かめ吉:イテテ・・・・ (尻尾、引っ張らないで・・・、急所なんだから)
以下は2021・03・03の画像です。
雪洞の代わりに被せガラスの灯
うさ子:女の子お祭りは今日で一区切り。
配置が少し変わったけれど、分かるかな〜。見てくれるような暇人がいればだけれど
かめ吉:増えてると言うのがヒント。
うさ子:並び方に規則性があるのは知ってる?
かめ吉:え〜と、屏風絵から順に見ると・・・・
分かった。男が右に並んでいる。
うさ子:そ、そうじゃない。あたい達!が左に並んでいる。
この並びを「関東飾り」(江戸飾り?)と言う。
「関東飾り」が普通になったのは大正以降。
位の高い人が右側に位置すると言うのが国際的慣習らしい。
かめ吉:へ〜、よく知っているんだね。(感心しちゃった)
うさ子:そんなの常識。
え、へ〜ん。くしゅ〜ん(花粉症です)
かめ吉:大丈夫!
うちの場合、うさ子が右に来るべきじゃないの?
うさ子:へへーん、やはり、知らないんだ。
この逆の並びが「京飾り」、古くからある日本の伝統的並び方
左大臣、右大臣ってどっちが上位の官職か知ってる。
かめ吉:摂政、関白、太政大臣、太閤、征夷大将軍、大納言、中納言、清少納言、紫式部・・・・
うさ子:知ってることを全部並べたようだけど、
あたいは どっちの大臣 が上か って訊いてんの?
かめ吉:(どっちでもよいけど)知らない。
教えて!
うさ子:左大臣!!
左側が上位なの!!
かめ吉:なるほど・・・・・、僕が右なのは分かった。
中央は上皇后(技芸天)
かめ吉:爺、見つけたらしいよ 「お雛様飾り」のケースが屋根裏部屋に、絵の収納箱の下に隠れていた。
うさ子:爺は「可愛いお雛様」と言う割にはお座なり。あたいもいつそうなるか。「お姫様」の裾に隠れた方が
安心かも
かめ吉:・・・・・(僕はいつも うさ子の影にいるんだけれど)
うさ子:聞いてんの? かめ吉!
かめ吉:痛い!! 尻尾踏まないで!
かめ吉:次は5月5日。男の子の晴れ舞台
うさ子:今日で桃の節句は一区切り。
端午の節句はどうでも良いけれど・・・
1月1日、3月3日、5月5日。7月7日は分かるとして、
さて、9月9日、11月11日はなんでしょう。
調べておいて!
かめ吉:・・・・・(旧暦なら意味あるだろうけれど、新暦では〜、)ハイ、勉強します。
うさ子:ハッキリしているのは、うちは、一年中、女の子が中心。
「姫飾り」をみれば分かるでしょう。
かめ吉:警護役のカメックさんは征夷大将軍かな〜
うさ子、かめ吉:結局、あたいたち(僕たち)は二人囃子でしかない・・・・・