先月末頃、仙台に出張したついでにトラストタワーのキヤノンへ。気が付いたら締切を過ぎていた鉄道ファンフォトコンの入賞作品展。最も印象に残ったのは「シャッター通りのざわめき」という佳作。アーケードの先に踏切というおもしろい街景を望遠で見事に切り取っている。こんな場所が御所にあったのか、高校時代にお世話になった105系、懐かしい。このほか、最近のデジカメの超高感度を活かした作品のいくつかにも惹かれた。全体としては、組み写真がないこと、モノクロが1点しかないことに気づいた。今年はちょっとがんばってみようかしら。
先月末頃、仙台に出張したついでにトラストタワーのキヤノンへ。気が付いたら締切を過ぎていた鉄道ファンフォトコンの入賞作品展。最も印象に残ったのは「シャッター通りのざわめき」という佳作。アーケードの先に踏切というおもしろい街景を望遠で見事に切り取っている。こんな場所が御所にあったのか、高校時代にお世話になった105系、懐かしい。このほか、最近のデジカメの超高感度を活かした作品のいくつかにも惹かれた。全体としては、組み写真がないこと、モノクロが1点しかないことに気づいた。今年はちょっとがんばってみようかしら。
いわきまちなかアートフェスティバル「玄玄天」。先週、昼飯がてら、アートスタジオもりたか屋の会場だけ見てきた。無人の薄暗い廃墟チックな空間に、複数の映像作品が淡々とうごめいている様はシュールだった。1階は営業中。もともと何の建物だったんだろ。他の会場にも早く行かないと。今月27日まで。
フォトライン作品展はおかげさまで閉幕しました。ご来場くださった方、どうもありがとうございました。
今回は「ネオン」というテーマで、いわきからの帰り道に鉄分がらみで撮ってみたりもしたものの数が揃わず、趣向を変えて、新宿西口ヨドバシ店頭の、震災4日後の様子と現在の対比にしてみました。大阪の方々には東京の計画停電前夜の景色なんて、実感のないものとは思いましたが、東京でさえもはや忘れられつつある風景かも。
2011/3/15
2015/8/7
来年はどんなテーマになるかわかりませんが、ぜひご高覧を。ちなみにテツとネオンの試し撮りはこれ↓。
今回は「ネオン」というテーマで、いわきからの帰り道に鉄分がらみで撮ってみたりもしたものの数が揃わず、趣向を変えて、新宿西口ヨドバシ店頭の、震災4日後の様子と現在の対比にしてみました。大阪の方々には東京の計画停電前夜の景色なんて、実感のないものとは思いましたが、東京でさえもはや忘れられつつある風景かも。
2011/3/15
2015/8/7
来年はどんなテーマになるかわかりませんが、ぜひご高覧を。ちなみにテツとネオンの試し撮りはこれ↓。
たぶん初めて、子連れで六本木。前の前の土曜のことだが、「乗ろう!撮ろう!大鉄道展」を見に富士フィルムへ。電車の写真ならおとなしく一緒に見てくれるかと思いきや全然だめ。ただし会場にしつらえられた模型鉄道には食いつきまくり。中井精也のブログによると、開場前夜に手作りされたものらしい。写真撮影OKなのがいいね。
この日は、例によって「こーえん」と、意外にも「せたがやせん」を連呼していたので、ミッドタウンの檜町公園で軽く遊んでから渋谷に出て、三茶で飯食って、世田谷線へ。で、松原で降りて赤松公園でたっぷり遊んだ。ちょっと涼し目だったのに薄着で、風邪をひかせてしまった。。。
せっかく女の子が回してくれたのに、無表情
梅雨明け猛暑に、学校が夏休み突入となると、子連れで出かける先にも工夫が必要になってくる。日野オートプラザにでもと思っていたが、かみさんに却下され、東京都現代美術館のワンダフルワールド展へ。「赤ちゃんから大人まで一緒に楽しめる」現代美術館の企画展だし、始まってまだ間もないことだし、洋画の巨匠展のような爺婆行列はないだろうと踏んだのだが、そのとおり、適度な賑わい。
展のパンフに載ってたクワクボリョウタの10番目の感傷(点・線・面)が故障で動いてなかったのは残念だが、いつもと違って壁に写真が並んでいるだけではないので、息子も楽しそう。冒頭の写真は、金澤麻由子のPolyphonic jump!。観覧者の画像が、壁面の絵の中に取り込まれる。仙川のシマホのGAPの入口に置いてあるのと似た原理のもの、と言ったら作者に叱られるだろうか。
親たちの目当ては、常設室でやっている「クロニクル1995」の方だが、こちらはもう息子は興味がないもので、例によって駆け足でしか見られず、ホンマタカシとか都築響一とか見たことのあるものの陰に他の作品の印象が隠れてしまった。1995年は、阪神淡路大震災、オウム事件、戦後50年、インネット元年、失われた20年の初期の頃。私にとっては社会に出た頃。写真作品はその時代の景色がダイレクトに表れているが、ほかの媒体は見慣れぬこともあって、これが95年ですと言って出されても、はあそうですかって感じ。見る側にとっては、その時代の記憶の大半を占めるものが、世の中の動きに必ずしも連関するものばかりではないだろう。それは見せる側も承知のことだろうが。95年ピンポイントだと狭すぎるかもしれない。とは言え、本展が写真作品だけで構成されていたら?。ぜひ見てみたいなあ。
梅雨らしく一週間の長雨が上がって、この週末は洗濯三昧。夜はベタ焼き20枚ずつ。ちょうど去年の6月の写真。大坂奈良や、宮城にも来ていた。
メディアテークで東北大写真部が学外展をやっているようなので、買い物がてら行ってみた。大学写真部の展覧会はピンキリなので、あまり期待していなかったのだが、思いのほか点数が多く、しかも半分くらいが銀塩モノクロ。プリントも水張りも初々しいのが目につくが、若い人たちの暗室の成果がこうして並んでいるのを見るのは嬉しいこと。材料が値上がりする一方なのは学生には大変だろうが、赤い光と酢酸の香りの虜になってしまう人が続出することを願ってやまない。
メディアテークで東北大写真部が学外展をやっているようなので、買い物がてら行ってみた。大学写真部の展覧会はピンキリなので、あまり期待していなかったのだが、思いのほか点数が多く、しかも半分くらいが銀塩モノクロ。プリントも水張りも初々しいのが目につくが、若い人たちの暗室の成果がこうして並んでいるのを見るのは嬉しいこと。材料が値上がりする一方なのは学生には大変だろうが、赤い光と酢酸の香りの虜になってしまう人が続出することを願ってやまない。
やんだかなとチャリで外に出たらまた降っていて、車で出かけた。
「沖縄 ― GAMA/BANTA/REMAINS」と題された本展のDMを初めて見たときは何の写真かわからなかった。「沖縄」「ガマ」「バンタ」…聞き覚えのある言葉が、会場に入ってやっとつながった。断崖を細長い縦長の画面に切り取ってあったのだ。長時間露光によるガマの濡れ光った地山。「REMAINS」は「いまも各地に点在する戦争の痕跡」。どれも美しすぎる。こんな風に写してよいのかと思ったほど。戦争にまつわるものはもっとおどろおどろしく撮らないといけないなんて道理はない。もともとこれらの場所は戦争とは何のかかわりもなかった。鉱物標本のような画像の列を前にして、そんな勘違いな感想を抱いてしまった。冷たい色合いが、眼に沁み込んでくる。
例によって勝手に出て行こうとする息子を気にしながら(展示室前の階段が子供には危険)、駆け足で観覧したのだが、車に戻ると駐車料金400円。1時間もいたっけか?と一瞬思ったが、前日の桁違いな額に比べれば全然。学舎の建替工事がほぼ完成したようで、ギャラリー向かいの建物の1階にも展示スペースが設けられ、学生の写真が飾られていた。今後が楽しみ。
新世紀展には前の土曜に昼飯がてら出かけた。やはり一度東京で見たもの。この前帰京したときに新世紀誌が届いていた。
昼飯時だったせいもあるのか、あまりに空いていて驚いた。おかげで佳作のポートフォリオをじっくりとみることができた。恵比寿だと空いてるのを探して右往左往なのに。
どの作品のコメントだったか忘れたが、普段、身の周りを見ているようでちゃんと見ていない、ということを再認識させられた。見て記憶には残っていても素通りしているかのようだったり、目につくところだけ見てそのすぐそばの面白いところに気づけていないのかもしれなかったり。極論すれば、景色がすべて記号化してしまっているような(写真でそれが表わせれば、それはそれで面白いかもしれないが)。以前にも接したことのある警句のはずだが、結構刺さった。記憶の中の秀作をなぞるような撮り方しかできてなかったなあ。そうはいっても撮る動機は、見たい景色を定着させたいことにあると思う。見たい写真の反対は、即、見たくもない写真、というわけではなかろう。これまで見たいと思わなかったけど、見てみたら、よい写真。これなんだろうな。
メディアテークで売っていた万華鏡?。肉眼だともっとワーッと広がるのに、コンデジだとさっぱり。スマホのカメラも同様。レンズからどれだけ離すかが難しい。一眼レフだとそれなりに写ったが、目で覗くのとはやはり違う。最適な焦点距離があるんだろうな。
ようやく仙台ネタ。しかも写真ネタは相当久しぶりかも。いかんなあ。
仙台の写真ギャラリーについては、PCがネットにつながってまず初めに調べてみた。メーカー系は、ニコン、キヤノン、フジ。ただし、東京から巡回してくるのはキヤノンだけのようで、そのキヤノンは土日休みなので、昼休みにでも行くしかない。一度チャリで行ってみたのだが、駐輪場を探すのに手間取り、さらにパリッとしたオフィスビルの15階にたどり着くのにもまた手間取り、昼飯を食いそびれてしまった。
メーカー系以外に写真専門のところは二つしか見つけられず、そのうちのひとつ、カロスギャラリーにGW明けの日曜に行ってみた。企画展がお休みで、所蔵の横木安良夫とハービー山口が出ていた。代官山17番地。なつかしい。折しも今年のPHOT LINE MUSEUMのテーマが「森」で、せっかく杜の都に来たのだから何か新作ができそうか、さもなくば「森の家」を焼き直すかなとか思っていたところ。(上北沢暗室http://www.k4.dion.ne.jp/~kdr/>Portfolio>森の家)
展示室に置いてあった写真集、マイケルケンナの「A TWENTY YEAR RETROSPECTIVE」。これも超なつかしかった。雲や水面の柔らかい背景に、鉄塔とか原発とか人工物が際立つモノクロが、ケンナのものだったことをすっかり忘れてしまっていた。相当影響を受けているはずなのに。上田義彦「at Home」は、作家の妻桐島かれんと子供たちの静かなモノクロスナップ。ワンパターンな親ばか目線を反省させられたw。
たしか先週からメディアテークで新世紀が始まっているはず。一度東京で見たやつかもしれないが、また目からウロコを落としてくるとしよう。
高円寺までは水道道路をまっすぐ走っていけばよいのだが、電動アシスト自転車のバッテリーが切れてしまい、和田堀公園で引き返したのは今月8日のこと。いつの間にか立派な遊具とグラウンドが整備されているのを初めて見かけて、銀杏の葉が風に舞うのを横目に息子を遊ばせ、電池切れの電動チャリを必死にこいで帰宅したのだったが、一昨日、最終日ながらまだ写真展開催中のようなので再チャレンジ。
この日も和田堀公園で遊んでから、高円寺のカフェギャラリーもももへ。幼児向けにミルクとスコーンを頼んで作品鑑賞。被写体がわかりやすくなった?という印象。その一方で、そこで足を止めずにどんどん進んで行ってしまいそうなところで立ち止まっている、空気のため方のようなものに共感したり。
息子に食べさせながらお茶してると、期せずして作家が登場。いやはや、すっかり白くなられて。次回展「電車を見に行く」は、駅の向こう側のバーで2月1~15日開催。バーだから基本的に夜だけなので子連れでは行きづらいところだが、土曜は昼間もあけてるかもとか、オカベさんが店を手伝っているとか?(聞き違いかも)。ツイッタもFBもやってない私に何とか情報が入れば…。
ちなみにDMを見たかみさんが、長瀬さんにテツ写真展で先を越されたことをなぜか悔しがっていた。どういうことだか…?
#長瀬さま DMの色調がイマイチ原図に合わせられず、すみません。どうかご容赦を。
台風が来てたかと思えば、急に寒くなって、曇りや雨も続くし、今年の秋はどこへ行ったのかとか思ってたところ、いつの間にか近所の木々が紅葉していた。
そういえばここ一週間ほどは晴れ続きで(一昨日は降ったけど)、前の土曜は見事な青空。あ、またカメラの素子にゴミが…。午前中は柏宮公園の芝生で息子とごろごろと遊んだ。
会社の昼休みに行ったepSITEで、自宅最寄りのギャラリーでの写真展開催を知り、土曜の午後に行ってみた。長舩恒利「目の眺め」。1975年ころだろうか沖縄の街頭スナップが、スクエアのずっしりとした諧調のモノクロで。マニラでの作品も混じっていて、東南アジアの猥雑な市街風景と、一部に馴染みある日本が混じり込んだ沖縄の景色とが、境なく並んでいて、それでいてどこかしら統一感を醸していた。それはプリントの色調から感じる温度か湿度のようなものだろうか。
Gallery RAVENの建物の外壁には建築計画のお知らせが出ていた。来年3月着工で、8階建てのマンションに建て替わるらしい。
日曜日、大道、東松、田村、石内等々ビッグネームにつられて、横須賀まで一家でひとっ走り。大御所のは大半が写美や写大所蔵品で、どれもたぶん一度は見ているはずだが、ヨコスカというテーマで一堂に会したのを見るのは初めてのこと。意外だったのはホンマタカシの湘南国際村。ニュータウンの一角をとらえたそのティピカルぶりの見事さに、今になって驚嘆。そう、どこの新興住宅地にもこういう景色が必ずある。開発の計画者はおそらく画一的にならないようにいろんな味付けを施しているはずなのだが、何もかもが新しいものでできた街はどうやってもこんなふうに見えるところがあるものだ。しかしそれを写真にするのは意外と難しい。この色合いと視角がポイントなのだろう。1995年の作品だが私の目がやっとこの作品に追いついたように感じた。もうひとつ気になったのが、若江漢字という地元の現代美術作家のインスタレーション。かみさんに子守を頼んで急ぎ足で見て回ったのだが、これはもっとじっくり見てみたかった。
ところでこの横須賀美術館、海を望む広場を前に建つかっこいいガラス張りで、写真展の前にゆっくりとテラスで昼食をとった。裏山には砲台跡とか戦争遺構があるらしく、子供がもう少し大きければ散策してみたかったところ。また機会があれば。
GW前半の最終日、どこに行こうかなと、とりあえずベビーカーを押して電車に。初台で降りるが、梅佳代はパス。お金払って息子のブーイングにあったのではたまらない。ゆっくり歩いて写大ギャラリーへ。
「肖像写真の中には(中略)意外にも、カメラのレンズから視線をそらしている作品も多く存在しています。(略)人物の表情をとらえた一瞬のスナップ写真とは異なり、レンズから視線をそらした多くの肖像写真は、撮影した写真家が、敢えてカメラと写真家自身の存在を画面から消し、その人物の自然な表情を捉えようと試みた表現と言えるでしょう。」カメラから視線を「そらす」というとどうも消極的な印象で、カメラ以外に視線を向ける、というべきではないか、カメラや写真家の存在を消すばかりが主目的ではないだろうと思ったが、中にはわざとらしく目をそらしたような肖像写真もあるかな。自然な感じで目をそらしたらスナップになってしまうか。展示は40点ほどで、カーシュのヘミングウェイとか有名なのもいくつか。締め括りは田沼(だったっけ)撮影の木村伊兵衛その人の姿。でもこれは肖像写真なの?。
笹塚まで歩いて帰る途中、弥生町四丁目の公園で遊んでたら、ちょっと目を離した間に息子が写真手前の階段を上っているところで転んで口の中を噛んでしまったらしく大泣き。結構な流血に、歯でも折ったかとあせったが、翌日、舌の左右両端に一つずつぷっつり腫物ができていた。そうか、舌を噛んだか。こりゃ痛かったろうな。これに懲りて、しょっちゅう舌をべろべろ出しておどけるのをやめてくれればいいのだが。
GW前半の中日は、川崎市民ミュージアムへ。息子と来るのは2回目かな。ひとしきり展示ホールを走り回り階段を上り下りしてから、抱っこで写真展のブースに進むと途端にブーイング。1994年に市制75周年(図録表紙には70周年と書いてあるが?)に実施した11人の写真家による記録プロジェクト「カワサキ・モニュメント」の回顧展?で、畠山、柴田、伊奈、宮本、田村、築地…と、子供をあやしながら早足で見て回るにはもったいない超豪華な顔ぶれ。もっとじっくり見たかったのだが、ぎゃあぎゃあ言い出したので撤収。ああ、もったいない。こんなのがタダで見られるなんてすごいことなのに。
展示館前の豪華な遊具でさんざん遊んで、帰り際、こんどはベビーカーに乗せてもう一度写真展を見に行ってみたのだが…。はいはいわかりました帰ろう帰ろう。「値下げしました」!と書いてあった図録500円也を買って帰ったのだが、気に入った飯田鉄のスナップが割愛されていた。もう一回見に行こうかな。
何年振りだろう、このタイトル。久しぶりにハシゴしましたよ。子連れで。
前の日曜、息子の散歩がてら、目黒区美術館へ。新聞で見かけた記憶写真展が気になって。
どこだかわからない昔の街角。たまに見かける古い写真といえばそれまでなのだが、伊兵衛とか林忠彦みたいな鋭いのではなくて、市井の写真好きが残した穏やかな画面に和む。見どころのコメントがもっとあると楽しいのに。このところ、消え行く渋谷や下北沢の駅でぱちぱち撮っているが、「記録はいらない、自分の視点を」と言い聞かせながらでないと、ついつい広角の網羅的なのを撮って満足感に浸ってしまいがちなところ。それでも、自分流に徹しきれなかった大半のカットが、いつの日かこうして眺めてもらえることがあれば幸せかも、なんて情けないことを考えてしまった。
この後、写美まで歩いてAPA AWARDを見て帰宅。こっちは印象薄。ジャンレノのドラえもんくらいかな。
家で遅い昼飯を食っていたら、外がみるみる暗くなって、にわか雨かと思いきや、なんだこの色。黄砂だと思い込んでいたが、煙霧というそうな。と、その夜、床屋で聞いた。頭の中がジャリジャリのお客さんがいましたよって。夕方また散歩に出た私もそうだったかも。