上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

束の間の暗室復活

2013-12-20 06:54:21 | 放言

 先週一週間ほど、かみさんが息子と実家に帰っていたので、暗室を復活させてみた。
 すっかり物置と化した引き伸ばし機周囲からせっせと荷物を運び出し、埃をはらってスタンバイしたところで初日は終了。フィル現もしたし。2日目からは、連夜のベタ焼き大会。2年近く、撮って現像だけして貯まっていたフィルムがどっさりあって、3晩で120枚ほど焼いたが、まだかなり残った。次はいつできるか。。。
 2011年9月に溶いたパピトールはしっかり密封してあったので試しに使ってみたが、案の定ろくに色が出なくて即廃棄。買い置きの粉は期限切れだったが、なんとか使えた。印画紙を使い果たし、やはり2年ぶりくらいで買いに行ったら、フジブロAM多階調の100枚入りはヨドバシから姿を消していた。イルフォは100枚入りがあったがもう高くてムリ。フジは20枚入りのでも六ッ切りなら1枚85円強と、以前とそんなに変わらない。パピトールは380円だったのが530円ほどになっていたが、たいしたことはない。
 コンタクトプリンタにネガをセットし、照明を消して紙を置き、露光して現像バットへ、その隙にネガを片づけ…のサイクルを何度も繰り返したわけだが、デジカメもプリンタもすっかり進化を遂げた今、こんな時間も金も環境負荷もかかるアナログな作業を続ける意味をきちんとしないといけないなあと、しみじみ思った。デジタルならインデックスプリントは撮ってすぐに打ち出すことができるのに、それに対してこの手間に何の意味があるのか。プロセスが楽しいとか、考える時間がいいとかでは単なる嗜好であって、モノづくりの根拠足りえない。それを見出すためにも、まずはプリンタを買い替えて、デジタルでどこまでできるのか一度見てみた方がいいのかも。。
 というようなことを考えつつ、暗室はまた物置に戻った。せっかく焼いたベタ焼きはまだ整理できていない。フィルムとベタには5ケタの番号を付けていることは前にも書いたが、上2ケタが、モノクロを始めた高校生の1年目が01、毎年度ひとつずつ増えて、今年度がちょうど30になることに今頃気付いた。30年かよ。

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