上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

久々のSolid Curve撮影

2008-04-08 01:15:31 | 放言
 書き込みも久々になってしまった。
 この土日、大阪と名古屋に撮影に行ってきた。
 週明けから週間天気予報を気にしていたところ、名古屋は日曜夜から雨になる予報だったのが、金曜になって晴れに変わったので、速攻で尼崎の宿をとって出発準備。
 現像液の温度をあまり気にしなくていい季節になってきたので、そろそろ9月のコダックフォトサロンでの写真展用のプリントを始めようとしているのだが、大阪・名古屋の結構お気に入りの場所の写真が、露出アンダーだったり、グループ展に出してしまったりしているので、撮り直す必要があった。夏の帰省がてらでは間に合わない。どうせ行くなら、木々の葉っぱが出る前に、というわけで、暖かくなったし、ガソリンは下がったしで、まさに撮り頃。
 本当は金曜夜に出て、高速の深夜割引を狙いたかったのだが、冒頭の天気予報に気づいたときにはもう呑んでいたので、翌土曜日、普通に起きて10時出発。厚木まで混んでいたが、その後は順調。やや霞んでいるが富士山がきれい。時折、桜吹雪が路上に舞う。
 予定どおり18時に宿に入って、日暮れを待つ。東京より幾分日の入りが遅いのを実感。武庫川インターのループ下の公園は、桜が満開だった。前回の撮影位置は、常緑の木が伸びてしまったようで、ギリギリ入ったはずの構図がおさまる位置に立てない。しようがないので、桜を絡めたりしつつほかのいろんな位置から見上げてみた。(これはファインダー視野率をすっかり忘れてしまっていたせい。現像したら、ちゃんと入っていた。が、伸びてしまった木もしっかり入っていた。)


 次は北港ジャンクションへ。ここは初めて。測道に入り損ない、此花大橋を渡ってしまった。離陸するかのようにみるみる高度が上がっていくスロープは、もしかして高速に入っちゃった?なんて不安さえなければ、かなり気持ちのいい道のはずだ。焦ったよ。。
 戻ってきて、先に島屋ランプの大きなカーブを撮影。広大な時間貸し駐車場に、ひっきりなしに人影がやってくる。USJ帰りなのだろう。それと気づくまで結構時間がかかった。
 で、北港ジャンクションに再チャレンジ。異臭漂う暗い一角に車を止めて見上げると、曲線の函桁橋があやとりのようになってごっつい枠組みに乗っかっている。素晴らしい。場所柄からそわそわと一通り撮って、最後のカットを撮っているところで犬がけたたましく吠え始めた。ここで慌ててはかえって不審者ですと言わんばかりなので、ゆっくり機材を片づけていたら、折悪しく車で通りがかったおっさんが「何してるの」。高速道路の写真を撮っていると言うと納得して(かどうかは知らんが、北港は見に来るマニアが多そう)行ってしまったが、一昨年末の摩耶インターのときみたいに通報されたらめんどくさいのでホッとする。落ち着いたフリはしつつ、焦って標準語になってしもとったがな。。。
 この後は新木津川大橋の撮り直し。車を停めるのにいい場所がなくて、急いで撮って回る。結構交通量があって、30秒ほどの露光に、車が来ないのを見計らうのが難しい。ここの三重ループはあまりにもマッシブで、どこからどう撮ってもたいして魅力的ではない。適当なところで切り上げ、近所の千本松大橋を渡ってから、0時半頃、宿に戻った。千本松は前回じっくり撮ったので、今回は通るだけ。街の明かりが下に下に、二重ループを上るに連れて遠くまで見渡せるようになっていく感じは、ジェットコースターのようで怖い。なのに、歩道にはちらほら人影が。こんどチャリを持って来てみようかな。

 翌日。もっと寝だめしたかったのに目が覚めてしまい、9時に宿を出て、有馬方面へ下見に。航空写真で気になるループが見えるのだが、見上げるのによさげな位置が森の中のように見えるので、明るい時間に見てみようと。
 カーナビに従って171号で宝塚を過ぎ、花見客らしい車の列が詰まってきたところで、県道51号に左折。地図には蓬莱峡なんて書いてあって、つづら折れの山道。どんな山深いところに行ってしまうんだろうかと思っていたら、上り詰めたところで急に大きな道と交差し、角にはコンビニが建っていた。それを通り過ぎて谷を下り一山越えるとこんどは温泉街になった。なるほど神戸の奥座敷。有馬口と五社のインターを眺め、車を停められそうな場所を見繕って、さあ引き上げようとしたら、住宅街になって、郊外型店舗が建ち並んでいた。神戸っておもしろいところだわ。五社、有馬口は、夏に撮りに来るとしよう。神鉄で来てもいいかな。
 高速で大阪に戻り、もう1箇所下見したら(見覚えがあったがなぜか撮っていない)、もう昼前。実家に電話したら母親が出たので、今から行くと告げ、昼飯だけ食ってとっとと名古屋へ。
 前夜、新名神という道路ができていたのを知り、東京→大阪一直線だった昨日こそ使うべきだったのに悔しくて、奈良→名古屋でなんとかメリットはないかと考えたが、素直に163号と名阪で。16時前に亀山から東名阪に入ってすぐにPAで昼寝。急いで名古屋に行ってもしようがないし、なんて、30分ほどだったのに、起きたら渋滞していた。誰かと競争しているわけではないが、なんだかウサギの気分。
 どういうわけかかなりの混み様らしく、ナビに従い高速を降り、しばらく下道を走って伊勢湾岸道に乗る。相変わらず空を飛ぶような高速道路で、一気に名古屋南インターへ。暗くなるまでまだ1時間ほどありそうだったが、明るいうちに来て正解。工事中で、たぶん夜中は真っ暗だろう。撮る位置を2、3決めてから、楠ジャンクションの撮り直しに向かう。下道で市街をまっすぐ抜けようとしたら、すごく時間がかかった。これは失敗。カーナビの地図はまだ名古屋高速があまり開通していなくて、途中から高速に乗ろうにもよくわからなかった。すっかり地図読むのが面倒な人になってしまっている。。。
 楠の前に清洲にも寄ってみた。車を停める場所を探す段階で、以前来たことがあることに気づいた。十字のジャンクションなら、アプローチは4方向あるはずだが、地図上で駐車場所を探すとき、同じような場所に目がいくようだ。楠は全く前回通りのアングルだけ。で、こんどは高速で名古屋南に戻る。
 やっぱり真っ暗。犬が数匹うろついてたりして、結構怖いぞ。怖いけど遅いシャッターを根気よく待つ。
 この次は名港潮見の撮り直し。湾岸道で海を渡っていけばすぐだが、メシと給油のために下道で遠回り。ガソリンは、大阪では124円前後だったが、名古屋では120.8円をさっき見かけた。が、スタンドを見かけぬまま潮見に着いてしまった。
 背後、輸出用?の車置場に球場のような照明が煌々と灯り、明るい。前回なんでアンダーだったのか。測る位置を間違えたんだな。横浜の大黒埠頭みたいに、うろうろしていると警備の人が見に来たりするかなと思ったが、気配なし。スピンターンの練習の車が1台。けたたましい音とともに往復している以外、ほとんど車は来ない。ダブルのループを落ち着いて撮れた。廃止された鉄道の踏切が添景となり、ここは好きなカーブのひとつである。


(地面にもループが)

 ラストは豊田ジャンクション。畑(田んぼかも)の中のタービン型ジャンクションで、全容は大きすぎて撮れない。光害防止なのか照明柱がないので、地上は真っ暗。しかも池のにおいが漂い、非常に気味悪い。前回、初めてなのに暗くなってから着いたもので、撮る位置を決めるのに相当手間取った。今回は一発で到着。よく覚えてたよ。じっくりとシャッターを開けて1本撮り終えた。もう0時過ぎ。
 岡崎まで走って、119円のガソリンを入れて東名に。深夜割引で東京までは3900円だった。しかし結局、高速とガスと宿で、4万円近くかけての撮り直し旅行。ここまでするかとの思いが実はちょっとあったのだが、今日さっそく半分現像してみて、その思いは帳消しになった。プリントが楽しみ~。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キューバの車(5) | トップ | 暗室更新!! »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (osawasense)
2008-04-09 00:29:11
とても神戸と思えないサバービアが、海にも裏六甲にもひろがっておるので、ぜひ神鉄に乗りにきて下され。
返信する

コメントを投稿

放言」カテゴリの最新記事