福音書
○
降誕
(ルカ1:35)
「御使いは答えて言った。
『聖霊があなたの上に臨み,
いと高き方の力が
あなたをおおいます。
それゆえ,生まれる者は,
聖なる者,
神の子と呼ばれます。』」
神はへりくだり,
この世に来られました。
神が私たちと
一つとなるためでした。
そして,
わたしたちの心のうちに
降って来られます。
そして,
聖霊はわたしたちの
内に外にあり,
天国まで,
永遠に共にいるのです。
☆
まぶねのかたえに
「まぶねのかたえに」
(讃美歌21 256番)
1 まぶねのかたえに われは立ちて,
受けたるたまもの ささげまつる。
いのちの主イェスよ,わが身も心も
とりて祝したまえ。
2 くらき死の夜に われは伏して,
輝く太陽 今ぞ仰ぐ。
主こそうるわしき いのちの輝き,
つきぬ喜びなり。
3 救いのみ恵み わが身に満ち,
かがやくみ姿 こころに映ゆ。
貴きわが主よ,みもとを離れて
われはいずこに行かん。
4 きらめく明か星 うまやに照り,
わびしき乾草 まぶねに散る。
こがねのゆりかご 錦のうぶぎぞ
きみにふさわしきを。
5 この世の栄えを 望みまさず,
われらに代わりて 悩みたもう。
とうとき貧しさ 知りえしわが身は
いかにたたえまつらん。
6 愛する主イェスよ,今ささぐる
ひとつの願いを 聞きたまえや。
この身と心を 主のまぶねとなし,
とわに宿りたまえ。
ルカ2:7 マラ3:20 Ⅱコリ8:9
○
神の小羊
(ヨハネ1:29)新共同訳
「その翌日,ヨハネは,
自分の方へイエスが
来られるのを見て言った。
『見よ,
世の罪を取り除く神の小羊だ。』」
イエス・キリストは罪のための
最後のいけにえです。
☆彡
(ヨハネ1:29-34)新共同訳
「その翌日,ヨハネは,
自分の方へイエスが
来られるのを見て言った。
「見よ,世の罪を取り除く神の小羊だ。
『わたしの後から一人の人が来られる。
その方はわたしにまさる。
わたしよりも先におられたからである』
とわたしが言ったのは,
この方のことである。
わたしはこの方を知らなかった。
しかし,
この方がイスラエルに現れるために,
わたしは,
水で洗礼を授けに来た。」
そしてヨハネは証しした。
「わたしは,
“霊”が鳩のように天から降って,
この方の上にとどまるのを見た。
わたしはこの方を知らなかった。
しかし,水で洗礼を授けるために
わたしをお遣わしになった方が,
『“霊”が降って,
ある人にとどまるのを見たら,
その人が,
聖霊によって洗礼を授ける人である』
とわたしに言われた。
わたしはそれを見た。
だから,この方こそ
神の子であると証ししたのである。」
○
洗礼
(ルカ3:21,22)
「民衆がみな
バプテスマを受けていたころ,
イエスも
バプテスマをお受けになり,
そして祈っておられると,
天が開け,聖霊が,
鳩のような形をして,
自分の上に下られるのを
ご覧になった。
また,天から声がした。
『あなたは,わたしの愛する子,
わたしはあなたを喜ぶ。』」
イエスを信じる者は洗礼を受けます。
それは,わたしたちが,
イエスと共に洗礼を
受けたことになるのでしょう。
わたしたちにとっては
罪の悔い改め,
神への従順の表明です。
聖霊が降り,天からの声は,
主にあってわたしたちも
受けるものです。
主にあっては,
わたしたちにも,聖霊は下り,
また
『あなたは,わたしの愛する子,
わたしはあなたを喜ぶ。』
と天から声をかけてくださいます。
○
悪魔の誘惑
(ルカ4:1,2)
「さて,聖霊に満ちたイエスは,
ヨルダンから帰られた。
そして御霊に導かれて荒野におり,
四十日間,悪魔の試みに会われた。
その間何も食べず,
その時が終わると,
空腹を覚えられた。」
(ルカ4:13)
「誘惑の手を尽くしたあとで,
悪魔はしばらくの間
イエスから離れた。」
わたしたちも主と共にいて,
この誘惑に打ち勝ったのです。
わたしたちが主のうちにあって,
悪魔に打ち勝つのです。
○
山上の説教
(マタイ5:1,2)
「この群衆を見て,
イエスは山に登り,
おすわりになると,
弟子たちがみもとに来た。
そこで,イエスは口を開き,
彼らに教えて,言われた。」
山上の説教において,
十戒を新しく
教えてくださいます。
この戒めを行えたのは,
イエスだけです。
わたしたちは,
イエスの内にあって
義とされるのです。
イエスを義の衣として,
わたしたちは着ているのです。
○
敵を愛す
(マタイ5:44)
「わたしはあなたがたに言います。
自分の敵を愛し,
迫害する者のために祈りなさい。」
敵を愛することを,
主には出来ました。
わたしたちが主の内にあり,
主が共にいるときだけ,
自分の敵を愛することが
出来るのです。
○
風と湖をしかる
(マタイ8:26,27)
「イエスは言われた。
『なぜこわがるのか,
信仰の薄い者たちだ。』
それから,起き上がって,
風と湖をしかりつけられると,
大なぎになった。
人々は驚いてこう言った。
『風や湖までが
言うことをきくとは,
いったいこの方は
どういう方なのだろう。』」
イエスはへりくだった,
優しい方です。
また神として,
病をいやし,
自然を支配し,
悪魔に打ち勝ちます。
○
罪人を招く
(マタイ9:12,13)
「イエスはこれを聞いて言われた。
『医者を必要とするのは
丈夫な者ではなく,
病人です。
『わたしはあわれみは好むが,
いけにえは好まない』
とはどういう意味か,
行って学んで来なさい。
わたしは正しい人を
招くためではなく,
罪人を招くために来たのです。』」
イエスが来られたのは
罪人を救うためでした。
罪人に聖霊が降り,
うちに聖霊が宿ります。
☆彡
(マタイ9:9-13)
イエスは,そこを去って道を通りながら,
収税所にすわっている
マタイという人をご覧になって,
「わたしについて来なさい」
と言われた。
すると彼は立ち上がって,
イエスに従った。
イエスが家で食事の席に
着いておられるとき,
見よ,取税人や罪人が大ぜい来て,
イエスやその弟子たちといっしょに
食卓に着いていた。
すると,これを見たパリサイ人たちが,
イエスの弟子たちに言った。
「なぜ,あなたがたの先生は,
取税人や罪人といっしょに
食事をするのですか。」
イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは
丈夫な者ではなく,
病人です。
『わたしはあわれみは好むが,
いけにえは好まない』
とはどういう意味か,
行って学んで来なさい。
わたしは正しい人を
招くためではなく,
罪人を招くために来たのです。」
○
弟子の派遣
(マタイ10:6-8)
「イスラエルの家の
失われた羊のところに行きなさい。
行って,
『天の御国が近づいた』
と宣べ伝えなさい。
病人をいやし,
死人を生き返らせ,
ツァラアトに冒された者をきよめ,
悪霊を追い出しなさい。
あなたがたは,
ただで受けたのだから,
ただで与えなさい。」
奇蹟をするイエスのうちに,
私たちがいます。
そのイエスが業をなさいます。
○
祈り
(マタイ6:6)
「あなたは,
祈るときには
自分の奥まった部屋に入りなさい。
そして,戸をしめて,
隠れた所におられる
あなたの父に祈りなさい。
そうすれば,
隠れた所で見ておられる
あなたの父が,
あなたに報いてくださいます。」
祈りは内なる聖霊を通して,
イエスと交わることです。
それが願ともなります。
○
たとえで話す
(マタイ13:10,11)
「すると,
弟子たちが近寄って来て,
イエスに言った。
『なぜ,彼らにたとえで
お話しになったのですか。』
イエスは答えて言われた。
『あなたがたには,
天の御国の奥義を
知ることが許されているが,
彼らには許されていません。』」
イエスの教えは
弟子にしかわかりませんでした。
イエスを信じない者には
たとえで話されました。
たとえは,
わたしたちの内の聖霊によって
解き明かされます。
○
くびきを負う
(マタイ11:28-30)
「すべて,疲れた人,
重荷を負っている人は,
わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを
休ませてあげます。
わたしは心優しく,
へりくだっているから,
あなたがたも
わたしのくびきを負って,
わたしから学びなさい。
そうすればたましいに
安らぎが来ます。
わたしのくびきは負いやすく,
わたしの荷は軽いからです。」
イエスの軛を負うことは,
わたしたちにとっては,
少しも重荷にはなりません。
主がともにおられるからです。
○
うちに住む御霊
(ヨハネ14:15-17)
「もしあなたがたが
わたしを愛するなら,
あなたがたは
わたしの戒めを守るはずです。
わたしは父にお願いします。
そうすれば,
父はもうひとりの助け主を
あなたがたにお与えになります。
その助け主が
いつまでもあなたがたと,
ともにおられるためにです。
その方は,真理の御霊です。
世はその方を
受け入れることができません。
世はその方を見もせず,
知りもしないからです。
しかし,
あなたがたは
その方を知っています。
その方はあなたがたとともに住み,
あなたがたのうちに
おられるからです。」
聖霊はわたしたちの内にいます。
○
自分の十字架を負う
(マタイ16:24,25)
「それから,
イエスは弟子たちに言われた。
『だれでもわたしに
ついて来たいと思うなら,
自分を捨て,
自分の十字架を負い,
そしてわたしについて来なさい。
いのちを救おうと
思う者はそれを失い,
わたしのためにいのちを失う者は,
それを見いだすのです。』」
自分を捨て,
イエスを信じ従うなら,
命を見つけるのです。
いのちは,
イエスのうちにあります。
○
聖餐式
(マタイ26:26-29)
「彼らが食事をしているとき,
イエスはパンを取り,
祝福して後,
これを裂き,
弟子たちに与えて言われた。
『取って食べなさい。
これはわたしのからだです。』
また杯を取り,
感謝をささげて後,
こう言って彼らにお与えになった。
『みな,この杯から飲みなさい。
これは,わたしの契約の血です。
罪を赦すために
多くの人のために
流されるものです。
ただ,言っておきます。
わたしの父の御国で,
あなたがたと
新しく飲むその日までは,
わたしはもはや,
ぶどうの実で造った物を
飲むことはありません。』
聖餐式は,わたしたちの内に
イエスを受け入れることです。
○
真理の霊
(ヨハネ15:26)新共同訳
「 わたしが父のもとから
あなたがたに
遣わそうとしている弁護者,
すなわち,
父のもとから出る
真理の霊が来るとき,
その方がわたしについて
証しをなさるはずである。」
イエスは「弁護者」,
「真理の霊」を
わたしたちに送ってくださいます。
「弁護者」,「真理の霊」とは
聖霊のことです。
○
父なる神の愛
(ヨハネ17:26)新共同訳
「わたしは
御名を彼らに知らせました。
また,これからも知らせます。
わたしに対するあなたの愛が
彼らの内にあり,
わたしも彼らの内に
いるようになるためです。」
父なる神は,
子なる神であるイエスを
愛しています。
この愛が,
イエスを信じる者に
あるようにと言います。
○
十字架
(ルカ19:16-19)
「そこでピラトは,そのとき,
イエスを,
十字架につけるため
彼らに引き渡した。
彼らはイエスを受け取った。
そして,
イエスはご自分で
十字架を負って,
『どくろの地』という場所
(ヘブル語でゴルゴタと言われる)
に出て行かれた。
彼らはそこで
イエスを十字架につけた。
イエスといっしょに,
ほかのふたりの者を
それぞれ両側に,
イエスを真ん中にしてであった。
ピラトは罪状書きも書いて,
十字架の上に掲げた。
それには
『ユダヤ人の王ナザレ人イエス』
と書いてあった。」
イエスが私たちと共に
一つとなり十字架につけられました。
十字架での苦しみはイエスにあり,
信じる者は主の内にあるのですが,
苦しみは主が背負ったのです。
○
埋葬
(ヨハネ19:41,42)
「イエスが
十字架につけられた場所に
園があって,
そこには,
まだだれも葬られたことのない
新しい墓があった。
その日がユダヤ人の
備え日であったため,
墓が近かったので,
彼らはイエスをそこに納めた。」
埋葬は
イエスの死が
確かなものであることを
示している。
しかし,わたしたちにとっては,
安息の時でもあり,
次の復活を待つ時です。
○
復活
(マタイ28:5-7)
「すると,
御使いは女たちに言った。
『恐れてはいけません。
あなたがたが十字架につけられた
イエスを捜しているのを,
私は知っています。
ここにはおられません。
前から言っておられたように,
よみがえられたからです。
来て,
納めてあった場所を
見てごらんなさい。
ですから急いで行って,
お弟子たちにこのことを知らせなさい。
イエスが死人の中から
よみがえられたこと,
そして,
あなたがたより先に
ガリラヤに行かれ,
あなたがたは,
そこで,
お会いできるということです。
では,
これだけはお伝えしました。』」
イエスが復活したとき,
私たちはイエスの内にいました。
主と共に,死に打ち勝のです。
わたしたちの罪は,
イエスが背負い,
イエスの赦しと義は
わたしたちが受けるという
転換(チェンジ)が起きたのです。
(ローマ5:8,9)
「しかし
私たちがまだ罪人であったとき,
キリストが
私たちのために
死んでくださったことにより,
神は私たちに対する
ご自身の愛を
明らかにしておられます。
ですから,
今すでにキリストの血によって
義と認められた私たちが,
彼によって
神の怒りから救われるのは,
なおさらのことです。」
○
主が共にいます
(マタイ28:18-20)
「イエスは近づいて来て,
彼らにこう言われた。
『わたしには天においても,
地においても,
いっさいの権威が
与えられています。
それゆえ,あなたがたは行って,
あらゆる国の人々を弟子としなさい。
そして,父,子,聖霊の御名によって
バプテスマを授け,
また,わたしがあなたがたに
命じておいた
すべてのことを守るように,
彼らを教えなさい。
見よ。
わたしは,世の終わりまで,
いつも,
あなたがたとともにいます。』」
わたしたちは,
復活のイエスと共に生きます。
わたしたちは,
聖霊によって
イエスと交わることが出来ます。
そして,主にあって歩み,
祈り,喜び,感謝が出来るのです。
○
ペンテコステ
(使徒2:2-4)
「すると突然,天から,
激しい風が吹いて来るような
響きが起こり,
彼らのいた家全体に響き渡った。
また,炎のような分かれた舌が現れて,
ひとりひとりの上にとどまった。
すると,みなが聖霊に満たされ,
御霊が話させてくださるとおりに,
他国のことばで話しだした。」
わたしたちが聖霊を受けるのですが
聖霊はわたしたちが,
天地創造の時から,
天国に入るまで,
イエス・キリストの生涯を通し
永遠から永遠まで共にいて,
すべてのことを知らせてくださいます。
聖霊はわたしたちの心に満たされます。
そして,イエス・キリスト御自身と
恵みのすべてをわたしたちは,
受け取ることが出来るのです。
○
天に上げられる
(ルカ24:50-53)
「それから,イエスは,
彼らをベタニヤまで連れて行き,
手を上げて祝福された。
そして祝福しながら,
彼らから離れて行かれた。
彼らは,
非常な喜びを抱いて
エルサレムに帰り,
いつも宮にいて
神をほめたたえていた。」
○
神の右の座
(エペソ1:20-23)
「神は,その全能の力を
キリストのうちに働かせて,
キリストを死者の中から
よみがえらせ,
天上において
ご自分の右の座に着かせて,
すべての支配,権威,権力,
主権の上に,
また,今の世ばかりでなく,
次に来る世において
もとなえられる,
すべての名の上に
高く置かれました。
また,神は,いっさいのものを
キリストの足の下に従わせ,
いっさいのものの上に立つ
かしらであるキリストを,
教会にお与えになりました。
教会はキリストのからだであり,
いっさいのものを
いっさいのものによって
満たす方の
満ちておられるところです。」
主が今ともにいてくださいます。
キリストの愛からは
引き離されません
○
将来の栄光
(ローマ8:23)
「そればかりでなく,
御霊の初穂を
いただいている私たち自身も,
心の中でうめきながら,
子にしていただくこと,
すなわち,
私たちのからだの贖われることを
待ち望んでいます。」
からだが,
イエス・キリストの再臨のとき
贖われます。
私たちの体が回復し,完成します。
そして,栄光が与えられます。
この恵みは,
待ち望み与えられる恵みです。
○
新しい天と地
(黙示21:3,4)
「そのとき私は,
御座から出る大きな声が
こう言うのを聞いた。
『見よ。
神の幕屋が人とともにある。
神は彼らとともに住み,
彼らはその民となる。
また,
神ご自身が彼らとともにおられて,
彼らの目の涙を
すっかりぬぐい取ってくださる。
もはや死もなく,
悲しみ,叫び,苦しみもない。
なぜなら,以前のものが,
もはや過ぎ去ったからである。』」
天国では,
神は人と共に住んでいます。
神が天地を造りましたが,
人が罪を犯し,
破壊されましたが,
イエスの贖いによって,
回復されます。
そして,
完成された姿がここにあります。